知って得する英語Blog!似ていて迷う英文法の違い・使い分け・見分け方

似ていて迷いやすい英文法の違い・使い分け・見分け方を、例文と判断基準で分かりやすく解説します。丸暗記ではなく、「どちらを使うのか」「英作文では何を見て判断するのか」まで理解できる英文法ブログです。

It is 形容詞の使い分け|for 人 to do/ of 人 to do/ that節の違い

It is 形容詞の使い分け|for 人 to do/ of 人 to do/ that節の違い

It is 形容詞の使い分け

It is 形容詞のthat節/ for 人 to do/ of 人 to do は、形容詞が何を評価しているのかによって使い分けます。

基本は、内容を評価するならthat節、行為・状況ならfor、人の性質・態度ならof と考えます。ただし、形容詞によって使える構文は異なるため、意味だけで自由に置き換えることはできません。

まずは3枚のカードで、実際に違いを見分けてみましょう。

見分ける → 選ぶ → 使う

共通の題材で3つの構文の違いを理解し、別の場面で英作文に応用する3ステップです。順番にカードを開いて、挑戦してみましょう。

このカードの目的
同じ場面でも、出来事・行為の難しさ・人の判断のどれを評価するかで、英文の形が変わります。評価の対象を見分け、forとofを日本語の「~にとって」だけで選ぶ間違いを防ぎましょう。

ある生徒が、難問を誰の助けも借りずに解きました。次の3つの英文を比較してください。

A. It is surprising that Ken solved the difficult problem alone.

B. It was difficult for Ken to solve the difficult problem alone.

C. It was clever of Ken to find a way to solve the difficult problem.

見分けるポイント

  • A:解いたという出来事を評価。
  • B:解くという行為の難しさを評価。
  • C:解決方法を見つけたケン自身を評価。

この違いを理解したら、次は自分で英文を選んでみましょう。

このカードの目的
文法的に正しい英文でも、伝える意味は異なります。日本語で何を評価しているかを考え、伝えたい内容に合う英文を選ぶ練習です。

同じく、難問を一人で解いた生徒について、次のように伝えたいとします。

「彼があの難問を誰の助けも借りずに解いたとは、驚きです。」

次のうち、この意味に最も合う英文はどれでしょうか?

A. It is surprising that he solved the difficult problem without any help.

B. It was difficult for him to solve the difficult problem without any help.

C. It was clever of him to solve the difficult problem without any help.

正解・解説を見る ▼

正解:A

A:出来事そのものへの驚きを表しているため正解。

B:解くという行為の難しさを表しており、指定された意味とは異なります。

C:彼自身の賢さを評価しており、指定された意味とは異なります。

※3つとも文法的には成立します。

詳しくは本文の第1章「for 人 to do」、第2章「that節」、第3章「of 人 to do」で解説しています。

このカードの目的
場面が変わっても、評価の対象を手掛かりに英文を組み立てる練習です。選択肢に頼らず、形容詞とその後ろの形を組み合わせてみましょう。

今度は、エマが難しい試験に挑戦した場面です。形容詞が何を評価しているのかを考えながら英訳してください。

① エマがその難しい試験に一度で合格したとは、驚きです。

解答例を見る ▼

It is surprising that Emma passed the difficult exam on her first attempt.

合格したという出来事を評価 → that節

② エマがその難しい試験に一度で合格するのは大変でした。

解答例を見る ▼

It was difficult for Emma to pass the difficult exam on her first attempt.

合格するという行為・状況を評価 → for 人 to do

③ その試験に備えて早くから勉強を始めたとは、エマは賢明でした。

解答例を見る ▼

It was wise of Emma to start studying for the exam early.

エマ自身の判断を評価 → of 人 to do

3問に共通するのは「形容詞が何を評価しているか」を先に考えることです。迷ったら「見分ける」「選ぶ」をもう一度確認してみましょう。

1.for 人 to do の意味と使い方

It is + 形容詞 + for 人 + to do では、主に「人が~する」という行為・状況を形容詞で評価します。for 人 は、to不定詞の動作をする人(意味上の主語)を表します。

It is important for you to get enough sleep.
【あなたが十分な睡眠を取ることは重要です。】

睡眠を取るのは you です。つまり、you → get enough sleep という関係があります。

for 人 to do でよく使う形容詞

意味の種類 主な形容詞 例文
難易度 easy / difficult / hard It is easy for me to use this app.
実現可能性 possible / impossible It is possible for us to finish it today.
重要性・必要性 important / necessary / essential It is necessary for us to leave early.
安全性・危険性 safe / dangerous / risky It is dangerous for children to swim here.
有用性 useful / helpful It is useful for students to know this rule.

for 人 to do は未来の行動に限定されません。

It was difficult for me to say goodbye.
【私にとって別れを告げるのは難しいことでした。】

このように、過去の出来事を述べる場合にも使います。

2.that節を使う場合と、for構文との違い

It is + 形容詞 + that S+V では、that節の内容全体を評価します。

It is obvious that he is wrong.
【彼が間違っていることは明らかです。】

obvious が評価しているのは、「彼が間違っている」という内容です。文頭の It は形式主語で、that節が実質的な内容を表します。

that節でよく使う形容詞

意味の種類 主な形容詞 例文
確実性・可能性 obvious / clear / certain / likely / possible It is likely that prices will rise.
重要性・必要性 important / necessary / essential / vital It is important that we act now.
驚き・評価 surprising / strange / natural / unfortunate / good It is surprising that he refused the offer.

※that節で使える主な例です。ここに挙げた形容詞がすべてfor構文やof構文でも使えるという意味ではありません。

importantは両方の構文を取れる

It is important that you study English.

It is important for you to study English.

どちらも自然な英文で、意味もかなり近くなります。that節は内容全体を、for構文は「あなたが勉強する」という行為を表す形です。

possibleは意味の焦点が変わる

It is possible that Emma will finish the work today.
【エマは今日その仕事を終える可能性があります。】

→ その出来事が実際に起こり得るか。

It is possible for Emma to finish the work today.
【エマが今日その仕事を終えることは可能です。】

→ エマにとって、その行為を実現することが可能か。

これは違いをつかむための目安であり、訳語だけで機械的に構文を決めるものではありません。

that節に自由に置き換えられるわけではない

○ It is difficult for me to understand this book.

× It is difficult that I understand this book.(同じ意味での自然な言い換えにはならない)

大切なのは、評価の対象と、形容詞が実際に取れる構文の両方を確認することです。

なお、important や necessary などのthat節では、動詞の原形を使うことがあります。詳しくは関連記事「shouldの省略」をご覧ください。

3.of 人 to do は何が違う?

It is + 形容詞 + of 人 + to do は、行為から、その人物の性質・態度を評価するときによく使います。

It was kind of you to help me.
【助けてくれるとは、あなたは親切でした。】

この文には you = kind という関係があります。You were kind. と言えることが、見分ける手掛かりです。

of 人 to do でよく使う形容詞

形容詞 人物に対する評価 例文
kind / nice 親切な It was kind of you to help me.
careless 不注意な It was careless of him to leave the door open.
rude 失礼な It was rude of her to say that.
foolish 愚かな It was foolish of me to believe him.
wise / clever 賢明な・賢い It was wise of you to wait.

forとofの比較

It was difficult for you to help him.
【あなたが彼を助けるのは難しかったです。】
→ 「助ける」という行為を評価。

It was kind of you to help him.
【彼を助けてくれるとは、あなたは親切でした。】
→ 行為から、あなた自身を評価。

「その形容詞を、その人自身に当てはめられるか」がforとofを見分ける際の有用な手掛かりです。ただし、実際の形容詞と構文の組み合わせも確認してください。

4.間違いやすいケース

① that節とfor構文は、日本語が似ていても自由に交換できない。
例えば、obvious と difficult では、自然に使われる構文が異なります。

② that節=事実、to不定詞=未来ではない。
that節は可能性や驚きも表せます。to不定詞も未来の行動に限定されません。

③ forとofは、人物そのものへの評価かどうかを確認する。
kind of you と difficult for you の違いを思い出してください。

5.理解度チェック|初めて見る3問で確認

冒頭のカードとは異なる例文です。答えを見る前に考えてみましょう。

問題1

「誰もその間違いに気づかなかったとは驚きです。」

It is surprising (   ) nobody noticed the mistake.

A. that  B. for  C. of

正解・解説を見る ▼

正解:A

It is surprising that nobody noticed the mistake.

「誰も間違いに気づかなかった」という内容を評価しています。

問題2

「観光客が夜にそこを歩くのは危険です。」

It is dangerous (   ) tourists to walk there at night.

A. that  B. for  C. of

正解・解説を見る ▼

正解:B

It is dangerous for tourists to walk there at night.

観光客が夜にそこを歩くという行為・状況を評価しています。

問題3

「助言を無視するとは、トムは愚かでした。」を英訳してください。

解答例・解説を見る ▼

It was foolish of Tom to ignore the advice.

助言を無視したトム自身の判断を評価しているため、ofを使います。

7.参考文献・参考資料

本記事の文法事項を確認するために参照した資料です。例文の選定・比較・判断手順は本記事の学習目的に合わせて構成しています。

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