PageSourceSearch

https://yakumouranai.com/wp-content/themes/yakumo-brand/assets/js/iching/iching-texts.js?ver=0.1.660

js yakumouranai.com collected 2026-10-06 07:39:12 UTC 142,635 bytes, 2,140 lines download raw bytes

1/**
2 * ============================================================
3 * イーチンダイス - 六十四卦の解説(卦辞・爻辞の原文と、やさしい解説)
4 * ============================================================
5 *
6 * 原文(judgment=卦辞、lines[].text=爻辞、extra=用九・用六):
7 *   漢籍リポジトリ(Kanripo)KR1a0001『周易』の本文の文字のまま(繁体字・句読点も同じ)。
8 *   https://github.com/kanripo/KR1a0001 (2026-10-04 取得)
9 *   ほかの資料(npm の freizl/yijing、通行本)とも照らし合わせ、字の違いは次のとおり:
10 *     ・蒙九二・泰九二・否六二・否六三の「苞」は、通行本では「包」
11 *     ・震六五の「意无喪」は、通行本では「億无喪」
12 *   卦名が本文の一部になっている卦(履・否・同人・艮)は、卦名のあとに「:」を入れない。
13 * 解説(keyword・meaning・advice・lines[].meaning):
14 *   易経占い(ekikyo.net「易経64卦」)の解説も参考にしつつ、意味を取って書き起こした文章。
15 *   資料の文はそのまま写していない。八雲さまのご監修で直していく。
16 *
17 * 照合:node tools/iching-check/check.mjs(64卦そろっていること、爻名の九・六が卦の陰陽と合うこと)
18 * ============================================================
19 */
20
21export const HEXAGRAM_TEXTS = {
22  "1": {
23    "keyword": "天の創造力",
24    "judgment": "乾:元亨,利貞。",
25    "meaning": "乾為天は、天をあらわす乾が上下に重なった卦で、六本すべてが陽の爻です。尽きることのない力強さと、物事を生み出し前へ進める創造の勢いをあらわします。大いに通じる運気ですが、正しい道を守り続けることが条件とされます。勢いに任せず、誠実さを保つことが大切です。",
26    "advice": "志を高く持ち、正しい道を守りながら着実に前進するとよいでしょう。",
27    "lines": [
28      {
29        "text": "初九:潛龍勿用。",
30        "meaning": "龍がまだ水中に潜んでいる段階で、今は力を表に出す時ではありません。実力を蓄え、静かに準備を整えましょう。"
31      },
32      {
33        "text": "九二:見龍在田,利見大人。",
34        "meaning": "龍が地上に姿をあらわした段階です。才能が認められ始める時なので、信頼できる目上の人や指導者に会うとよいでしょう。"
35      },
36      {
37        "text": "九三:君子終日乾乾,夕惕若厲。无咎。",
38        "meaning": "一日中努力を怠らず、夜になっても気を引き締める姿です。危うい立場ですが、慎みを忘れなければ災いはありません。"
39      },
40      {
41        "text": "九四:或躍在淵,无咎。",
42        "meaning": "淵から躍り上がろうかと迷っている段階です。飛躍の機会をうかがいつつ、慎重に判断すれば過ちはありません。"
43      },
44      {
45        "text": "九五:飛龍在天,利見大人。",
46        "meaning": "龍が天高く飛ぶ、最も充実した時です。力を存分に発揮できますが、優れた人と出会い協力することでさらに良くなります。"
47      },
48      {
49        "text": "上九:亢龍,有悔。",
50        "meaning": "高く昇りすぎた龍で、後悔が生じます。勢いの頂点を過ぎたと心得て、引き際や謙虚さを意識しましょう。"
51      }
52    ],
53    "extra": {
54      "text": "用九:見群龍无首,吉。",
55      "meaning": "多くの龍がいても誰も先頭に立とうとしない姿で、吉です。力ある者同士が出しゃばらず調和すれば、うまくいきます。"
56    }
57  },
58  "2": {
59    "keyword": "大地の包容力",
60    "judgment": "坤:元亨。利牝馬之貞。君子有攸往,先迷後得主,利,西南得朋,東北喪朋。安貞吉。",
61    "meaning": "坤為地は、地をあらわす坤が上下に重なり、六本すべてが陰の爻でできた卦です。すべてを受け入れて育てる大地のように、柔らかく従順な徳をあらわします。自分が先頭に立つと迷いますが、よき導き手に従えば道が開けます。落ち着いて正しさを保つことが吉につながります。",
62    "advice": "先に立たず、信頼できる人を支えなã
62Œã‚‰ã€ç©ã‚„かに着実に進むとよいでしょう。",
63    "lines": [
64      {
65        "text": "初六:履霜、堅冰至。",
66        "meaning": "霜を踏むと、やがて厚い氷の季節が来ることを知ります。小さな兆しを見逃さず、早めに備えておくことが大切です。"
67      },
68      {
69        "text": "六二:直、方、大,不習无不利。",
70        "meaning": "まっすぐで正しく、大らかな心でいれば、特別に工夫しなくても万事うまくいきます。自然体の誠実さが力になります。"
71      },
72      {
73        "text": "六三:含章可貞,或從王事,无成有終。",
74        "meaning": "才能を内に秘めて正しさを保つ時です。人のために働いても手柄は自分のものになりませんが、最後はよい結果に至ります。"
75      },
76      {
77        "text": "六四:括囊,无咎无譽。",
78        "meaning": "袋の口を固く結ぶように、言動を慎む時です。目立つ評価は得られませんが、災いを受けることもありません。"
79      },
80      {
81        "text": "六五:黃裳元吉。",
82        "meaning": "黄色の下衣は、控えめで品位ある徳のたとえです。高い立場にあっても謙虚に振る舞えば、大いに吉となります。"
83      },
84      {
85        "text": "上六:龍戰于野,其血玄黃。",
86        "meaning": "龍が野で戦い、血を流す姿です。陰の力が強まりすぎて衝突が起こる時なので、張り合わず身を引く判断が大切です。"
87      }
88    ],
89    "extra": {
90      "text": "用六:利永貞。",
91      "meaning": "いつまでも正しさを保ち続けることが利になる、という教えです。柔順さに芯の強さを添えれば、長く安定します。"
92    }
93  },
94  "3": {
95    "keyword": "芽生えの苦しみ",
96    "judgment": "屯:元亨,利貞。勿用有攸往。利建侯。",
97    "meaning": "水雷屯は、水をあらわす坎が上に、雷をあらわす震が下にある卦です。雷雨の中で草の芽が固い地面を押し上げるように、物事の始まりにともなう苦労と混乱をあらわします。大きく伸びる力を秘めていますが、今は無理に進まず、協力者を得て基盤を固めることが大切です。",
98    "advice": "焦って動かず、信頼できる協力者を見つけて足もとを固めるとよいでしょう。",
99    "lines": [
100      {
101        "text": "初九:磐桓。利居貞。利建侯。",
102        "meaning": "進みかねて足踏みしている状態です。ここは正しさを守って腰を落ち着け、力になる仲間や支えを立てるとよいでしょう。"
103      },
104      {
105        "text": "六二:屯如邅如,乘馬班如。匪寇,婚媾。女子貞不字,十年乃字。",
106        "meaning": "行き悩み、馬を連ねても進めない様子です。近づく相手は敵ではありませんが、今は応じる時ではなく、長い目で時を待ちましょう。"
107      },
108      {
109        "text": "六三:即鹿無虞,惟入于林中,君子幾不如舍,往吝。",
110        "meaning": "案内人なしに鹿を追い、林に迷い込む姿です。準備のないまま深入りすれば恥をかくので、思い切ってあきらめるのが賢明です。"
111      },
112      {
113        "text": "六四:乘馬班如,求婚媾。往吉,无不利。",
114        "meaning": "足踏みしていても、ふさわしい相手を求めて進めば吉です。協力を申し出たり応じたりすると、すべてうまくいきます。"
115      },
116      {
117        "text": "九五:屯其膏,小貞吉,大貞凶。",
118        "meaning": "恵みを広く行き渡らせにくい状態です。小さなことは正しく続ければ吉ですが、大きなことを強行すると凶になります。"
119      },
120      {
121        "text": "上六:乘馬班如,泣血漣如。",
122        "meaning": "進むことも退くこともできず、血の涙を流すほど嘆く状態です。苦しい時ですが、長くは続かないと心得て立て直しを考えましょう。"
123      }
124    ],
125    "extra": null
126  },
127  "4": {
128    "keyword": "学びと成長",
129    "judgment": "蒙:亨。匪我求童蒙,童蒙來求我。初筮告,再三瀆,瀆則不告。利貞。",
130    "meaning": "山水蒙は、山をあらわす艮が上に、水をあらわす坎が下にある卦です。山のふもとに霧が立ちこめるように、まだ物事がよく見えない未熟な状態をあらわします。教わる側が素直に教えを求めれば道は開けますが、同じことを何度も占うような不誠実な態度は戒められています。",
131    "advice": "分からないことは素直に教えを請い、一度得た答えを信じて学びを深めるとよいでしょう。",
132    "lines": [
133      {
134        "text": "初六:發蒙,利用刑人,用說桎梏,以往吝。",
135        "meaning": "未熟さを開くには、ある程度の厳しさも必要です。ただし締めつけすぎるとかえって行き詰まるので、加減を心がけましょう。"
136      },
137      {
138        "text": "九二:苞蒙,吉。納婦吉。子克家。",
139        "meaning": "未熟な人を広い心で受け入れ導けば吉です。人を迎え入れることもよく、家や組織をしっかり担っていけます。"
140      },
141      {
142        "text": "六三:勿用取女,見金夫,不有躬。无攸利。",
143        "meaning": "お金や条件に目がくらんで自分を見失う相手とは、縁を結ばないほうがよいです。この関係からは得るものがありません。"
144      },
145      {
146        "text": "六四:困蒙,吝。",
147        "meaning": "導いてくれる人から離れ、無知のまま苦しむ状態で、恥をかきやすいです。自分から学びの場や師を求めましょう。"
148      },
149      {
150        "text": "六五:童蒙,吉。",
151        "meaning": "子どものように素直な心で教えを受ける姿で、吉です。謙虚に学ぶ姿勢が、立場に関わらず成長をもたらします。"
152      },
153      {
154        "text": "上九:擊蒙,不利為寇,利禦寇。",
155        "meaning": "頑なな無知を正すには強い指導も必要です。ただし相手を攻めるのではなく、悪い影響から守る形で行えば利があります。"
156      }
157    ],
158    "extra": null
159  },
160  "5": {
161    "keyword": "時機を待つ",
162    "judgment": "需:有孚,光亨。貞吉。利涉大川。",
163    "meaning": "水天需は、水をあらわす坎が上に、天をあらわす乾が下にある卦です。空に雨雲がかかり、恵みの雨を待っている姿で、時が満ちるのを待つことをあらわします。誠実さを持って待てば道は大きく通じ、正しさを守れば吉で、大きな川を渡るような挑戦にもよい結果が期待できます。",
164    "advice": "焦らず力を蓄え、機が熟すのを信じて落ち着いて待つとよいでしょう。",
165    "lines": [
166      {
167        "text": "初九:需于郊,利用恆,无咎。",
168        "meaning": "危険から遠い郊外で待っている段階です。いつもの生活を変わらず続けていれば、過ちはありません。"
169      },
170      {
171        "text": "九二:需于沙,小有言,終吉。",
172        "meaning": "水辺の砂地で待つ段階で、少し陰口や批判を受けるかもしれません。気にせず落ち着いていれば、最後は吉です。"
173      },
174      {
175        "text": "九三:需于泥,致寇至。",
176        "meaning": "泥の中で待つ状態で、自ら災いを招きやすい位置にいます。危険に近づきすぎていると自覚し、慎重に身を守りましょう。"
177      },
178      {
179        "text": "六四:需于血,出自穴。",
180        "meaning": "血を見るような厳しい状況の中で待つ姿です。逆らわず流れに従っていれば、やがて穴から抜け出すことができます。"
181      },
182      {
183        "text": "九五:需于酒食,貞吉。",
184        "meaning": "酒や食事を楽しみながらゆったりと待つ姿です。正しさを保ち、心にゆとã
184‚Šã‚’持って待てば吉となります。"
185      },
186      {
187        "text": "上六:入于穴,有不速之客三人來,敬之終吉。",
188        "meaning": "穴に落ち込んだところへ、招いていない客が三人来ます。その人たちを敬って迎えれば、思わぬ助けとなり最後は吉です。"
189      }
190    ],
191    "extra": null
192  },
193  "6": {
194    "keyword": "争いを収める",
195    "judgment": "訟:有孚窒,惕,中吉,終凶。利見大人。不利涉大川。",
196    "meaning": "天水訟は、天をあらわす乾が上に、水をあらわす坎が下にある卦です。天は上へ、水は下へと逆の方向に向かうことから、意見の食い違いや争いをあらわします。誠意があっても通じにくい時で、途中でほどほどに収めれば吉ですが、最後まで争い通すと凶です。大きな冒険は控え、信頼できる人に相談しましょう。",
197    "advice": "意地を張らず早めに歩み寄り、公正な第三者の意見を求めるとã
197‚ˆã„でしょう。",
198    "lines": [
199      {
200        "text": "初六:不永所事,小有言,終吉。",
201        "meaning": "争いごとを長引かせない段階です。少し言い合いになっても、早めに手を引けば最後は吉となります。"
202      },
203      {
204        "text": "九二:不克訟,歸而逋其邑,人三百戶无眚。",
205        "meaning": "争っても勝てないので、退いて身を隠す時です。故郷に戻って控えめに過ごせば、周りの人々も災いを受けずにすみます。"
206      },
207      {
208        "text": "六三:食舊德,貞厲,終吉。或從王事无成。",
209        "meaning": "これまでの実績や恩恵を守って暮らす時です。危うさはありますが最後は吉で、人のために働いても手柄は求めないことです。"
210      },
211      {
212        "text": "九四:不克訟,復即命,渝。安貞吉。",
213        "meaning": "争っても勝てないと悟り、引き返して正しい道に従う姿です。考えを改め、落ち着いて正しさを守れば吉となります。"
214      },
215      {
216        "text": "九五:訟元吉。",
217        "meaning": "公正な裁きが下される時で、大いに吉です。正しい側に立ち、筋の通った判断がなされれば、争いは良い形で収まります。"
218      },
219      {
220        "text": "上九:或錫之鞶、帶,終朝三褫之。",
221        "meaning": "争いに勝って褒美の帯をもらっても、一日に三度も取り上げられる姿です。無理に得た勝ちは長続きしないと心得ましょう。"
222      }
223    ],
224    "extra": null
225  },
226  "7": {
227    "keyword": "統率と規律",
228    "judgment": "師:貞丈人吉,无咎。",
229    "meaning": "地水師は、地をあらわす坤が上に、水をあらわす坎が下にある卦です。大地の下に水が蓄えられるように、多くの人を集めて率いる軍隊をあらわします。目的が正しく、経験を積んだ信頼できる指導者がいれば、吉で過ちはありません。集団で事にあたる時の規律と人選の大切さを説いています。",
230    "advice": "目的の正しさを確かめ、信頼できるリーダーのもとで規律を守って動くとよいでしょう。",
231    "lines": [
232      {
233        "text": "初六:師出以律,否臧凶。",
234        "meaning": "軍を出すにはまず規律が必要です。決まりがゆるんでいると、たとえ一時うまくいっても最後は凶となります。"
235      },
236      {
237        "text": "九二:在師中,吉、无咎,王三錫命。",
238        "meaning": "軍の中心にいて全体をまとめる立場で、吉で過ちはありません。上からの信頼が厚く、何度も認められる時です。"
239      },
240      {
241        "text": "六三:師或輿尸,凶。",
242        "meaning": "軍が戦死者を車に載せて帰るような事態で、凶です。力不足のまま指揮をとったり、指示がばらばらになったりしないよう注意しましょう。"
243      },
244      {
245        "text": "六四:師左次,无咎。",
246        "meaning": "軍が一時退いて陣をかまえる姿です。形勢が不利なら無理をせず退くのが正しい判断で、過ちはありません。"
247      },
248      {
249        "text": "六五:田有禽。利執言,无咎。長子帥師,弟子輿尸,貞凶。",
250        "meaning": "田畑を荒らす獣がいて、討つのが正当な時です。経験ある人に任せれば過ちはなく、未熟な人が口を出すと凶になります。"
251      },
252      {
253        "text": "上六:大君有命,開國承家,小人勿用。",
254        "meaning": "戦いが終わり、功績に応じて領地や地位が与えられる時です。ただし、器の小さい人を重く用いてはいけません。"
255      }
256    ],
257    "extra": null
258  },
259  "8": {
260    "keyword": "親しみ和合",
261    "judgment": "比:吉。原筮元,永貞无咎。不寧方來,後夫凶。",
262    "meaning": "水地比は、水をあらわす坎が上に、地をあらわす坤が下にある卦です。大地の上を水が隙間なく覆ã
262†ã‚ˆã†ã«ã€äººã¨äººãŒè¦ªã—み合い、助け合うことをあらわします。吉の卦で、自分の心をよく確かめて誠実さを保てば過ちはありません。迷っていた人も集まってきますが、ためらって遅れる人には凶とされます。",
263    "advice": "信頼できる人と早めに手を結び、誠意をもって親しく交わるとよいでしょう。",
264    "lines": [
265      {
266        "text": "初六:有孚比之,无咎。有孚盈缶,終來,有它吉。",
267        "meaning": "真心をもって人と親しむことで過ちはありません。器を満たすほどの誠実さがあれば、思いがけない幸運も訪れて吉です。"
268      },
269      {
270        "text": "六二:比之自內,貞吉。",
271        "meaning": "自分の内側から心を寄せて親しむ姿です。打算でなく本心から人と結びつけば、正しさを保って吉となります。"
272      },
273      {
274        "text": "六三:比之匪人。",
275        "meaning": "親しむべきでない相手と親しんでしまう姿です。付き合う相手をよく見極め、深入りしないよう気をつけましょう。"
276      },
277      {
278        "text": "六四:外比之,貞吉。",
279        "meaning": "外にいる優れた人や目上の人と親しむ姿です。正しい道を守ってつながりを持てば、吉となります。"
280      },
281      {
282        "text": "九五:顯比,王用三驅,失前禽,邑人不誡,吉。",
283        "meaning": "王が三方から狩りをし、逃げる獲物は追わない姿です。来る者を受け入れ去る者を追わない公明さに、人々も安心して集まり吉です。"
284      },
285      {
286        "text": "上六:比之无首,凶。",
287        "meaning": "親しむ機会の始まりを逃し、頼れる人がいない状態で、凶です。人との縁はタイミングが大切だと心得ましょう。"
288      }
289    ],
290    "extra": null
291  },
292  "9": {
293    "keyword": "小さな蓄え",
294    "judgment": "小畜:亨。密雲不雨,自我西郊。",
295    "meaning": "風天小畜は、風をあらわす巽が上に、天をあらわす乾が下にある卦です。風が天の上を吹いて雲を集めながらも、まだ雨は降らない姿で、少しずつ力を蓄える時をあらわします。物事は通じますが、本格的な実りまではもう一歩です。焦らず準備を重ねることが大切です。",
296    "advice": "大きな成果を急がず、小さな積み重ねと準備を丁寧に続けるとよいでしょう。",
297    "lines": [
298      {
299        "text": "初九:復自道,何其咎,吉。",
300        "meaning": "自分の本来の道に立ち返る姿で、何の過ちもなく吉です。原点を見つめ直すのによい時です。"
301      },
302      {
303        "text": "九二:牽復,吉。",
304        "meaning": "仲間と手を携えて正しい道へ戻る姿で、吉です。一人で無理をせず、志を同じくする人と協力しましょう。"
305      },
306      {
307        "text": "九三:輿說輻。夫妻反目。",
308        "meaning": "車の輻が外れて進めなくなり、夫婦がにらみ合うような姿です。身近な人との歩み寄りを欠くと停滞するので気をつけましょう。"
309      },
310      {
311        "text": "六四:有孚血去惕出,无咎。",
312        "meaning": "誠実さがあれば、心配や危うさから離れることができ、過ちはありません。真心をもって事にあたることが身を守ります。"
313      },
314      {
315        "text": "九五:有孚攣如,富以其鄰。",
316        "meaning": "誠実さで人と固く結ばれる姿です。自分の豊かさを周りの人と分かち合えば、ともに栄えることができます。"
317      },
318      {
319        "text": "上九:既雨既處,尚德載。婦貞厲。月幾望,君子征凶。",
320        "meaning": "雨が降り、ようやく落ち着いた状態です。ただし控えめな者が強く出すぎると危うく、満ちる直前に動けば凶なので慎みましょう。"
321      }
322    ],
323    "extra": null
324  },
325  "10": {
326    "keyword": "礼をもって歩む",
327    "judgment": "履虎尾,不咥人。亨。",
328    "meaning": "天沢履は、天をあらわす乾が上に、沢をあらわす兌が下にある卦です。柔らかな者が強い者のあとについていく姿から、虎の尾を踏むような危うい場面をあらわします。それでも礼儀正しく慎重に振る舞えば虎にかまれず、物事は通じます。立場をわきまえた行動が身を守ります。",
329    "advice": "目上や強い相手には礼儀を尽くし、慎重に一歩ずつ進むとよいでしょう。",
330    "lines": [
331      {
332        "text": "初九:素履往,无咎。",
333        "meaning": "飾らない素朴な姿勢で歩み出す時です。自分らしい道を素直に進めば、過ちはありません。"
334      },
335      {
336        "text": "九二:履道坦坦,幽人貞吉。",
337        "meaning": "平らな道を落ち着いて歩む姿です。周りに惑わされず、静かに正しさを守る人には吉となります。"
338      },
339      {
340        "text": "六三:眇能視,跛能履,履虎尾,咥人凶。武人為于大君。",
341        "meaning": "見えにくい目で見ようとし、不自由な足で歩こうとする姿で、虎にかまれて凶です。実力以上の無理は禁物です。"
342      },
343      {
344        "text": "九四:履虎尾愬愬,終吉。",
345        "meaning": "虎の尾を踏むような危うい場面ですが、恐れ慎んで行動すれば最後は吉となります。用心深さが身を助けます。"
346      },
347      {
348        "text": "九五:夬履貞厲。",
349        "meaning": "迷わずきっぱりと進む姿ですが、正しくても危うさがあります。決断力は大切ですが、強引になりすぎないよう注意しましょう。"
350      },
351      {
352        "text": "上九:視履考祥,其旋,元吉。",
353        "meaning": "これまでの歩みを振り返り、良し悪しをよく考える時です。きちんと見直して正しい道に戻れば、大いに吉です。"
354      }
355    ],
356    "extra": null
357  },
358  "11": {
359    "keyword": "安らかな調和",
360    "judgment": "泰:小往大來,吉,亨。",
361    "meaning": "地天泰は、地をあらわす坤が上に、天をあらわす乾が下にある卦です。天の気は上へ、地の気は下へと動いて互いに交わることから、上下の心が通い合う平和と安定をあらわします。小さなものが去って大きなものが来る、吉で通じる時です。ただし良い時ほど、次の変化への備えも忘れないようにしましょう。",
362    "advice": "周りと協力して物事を進めつつ、良い時こそ油断せず備えるとよいでしょう。",
363    "lines": [
364      {
365        "text": "初九:拔茅茹以其彙。征吉。",
366        "meaning": "茅を抜くと根が連なって抜けるように、仲間と一緒に動く時です。志を同じくする人と進めば吉となります。"
367      },
368      {
369        "text": "九二:苞荒,用馮河,不遐遺。朋亡,得尚于中行。",
370        "meaning": "荒れたものも包み込む度量と、思い切った決断を持つ姿です。遠くの人も見捨てず、仲間びいきをしなければ正しい道にかないます。"
371      },
372      {
373        "text": "九三:无平不陂,无往不復。艱貞,无咎。勿恤其孚,于食有福。",
374        "meaning": "平らなものは必ず傾き、行ったものは必ず戻ります。苦しくても正しさを守れば過ちはなく、誠実でいれば恵みも得られます。"
375      },
376      {
377        "text": "六四:翩翩,不富以其鄰,不戒以孚。",
378        "meaning": "身軽に隣人と心を合わせる姿です。富をひけらかさず、身構えずに誠実に交われば、自然と信頼が生まれます。"
379      },
380      {
381        "text": "六五:帝乙歸妹,以祉,元吉。",
382        "meaning": "帝乙が妹を嫁がせる故事のように、高い立場の人が謙虚に人と結びつく姿です。福を得て、大いに吉です。"
383      },
384      {
385        "text": "上六:城復于隍,勿用師,自邑告命、貞吝。",
386        "meaning": "城壁が崩れて堀に戻るように、平和に陰りが出る時です。争いに訴えず身近から立て直しましょう。正しくても恥を見やすい時です。"
387      }
388    ],
389    "extra": null
390  },
391  "12": {
392    "keyword": "塞がりの時",
393    "judgment": "否之匪人。不利君子貞。大往小來。",
394    "meaning": "天地否は、天をあらわす乾が上に、地をあらわす坤が下にある卦です。天の気は上へ、地の気は下へと離れて交わらないため、意思が通じ合わない閉塞の時をあらわします。正しい人の努力が報われにくい時期ですが、無理に動かず自分を守りながら、流れが変わるのを待つことが大切です。",
395    "advice": "無理に押し通さず、信念を守って静かに耐え、好転の時を待つとよいでしょう。",
396    "lines": [
397      {
398        "text": "初六:拔茅茹,以其彙。貞吉亨。",
399        "meaning": "茅の根が連なるように仲間とともにいる時です。悪い流れに染まらず、正しさを守って団結すれば吉で通じます。"
400      },
401      {
402        "text": "六二:苞承,小人吉,大人否。亨。",
403        "meaning": "上の人に従って受け入れる姿で、器の小さい人には吉です。志のある人は今は塞がっても、道を守れば後に通じます。"
404      },
405      {
406        "text": "六三:苞羞。",
407        "meaning": "恥ずべきことを内に抱えている状態です。後ろめたい行いは控え、自分の心を省みることが大切です。"
408      },
409      {
410        "text": "九四:有命,无咎,疇離祉。",
411        "meaning": "天命や上からの指示に従って動けば、過ちはありません。仲間とともに幸いを分かち合えるようになります。"
412      },
413      {
414        "text": "九五:休否,大人吉。其亡其亡,繫于苞桑。",
415        "meaning": "閉塞が止み始める時で、立派な人には吉です。ただし油断せず、桑の根に結びつけるように用心を重ねましょう。"
416      },
417      {
418        "text": "上九:傾否,先否後喜。",
419        "meaning": "塞がりがついにひっくり返る時です。初めは苦しくても、後には喜びが訪れます。"
420      }
421    ],
422    "extra": null
423  },
424  "13": {
425    "keyword": "志を同じくする",
426    "judgment": "同人于野,亨。利涉大川。利君子貞。",
427    "meaning": "天火同人は、天をあらわす乾が上に、火をあらわす離が下にある卦です。火が天に向かって燃え上がるように、人々が同じ志のもとに集まり協力することをあらわします。広い野原のように開かれた公明な心で人と交われば、物事は通じ、大きな挑戦にも利があります。仲間内に閉じない姿勢が大切です。",
428    "advice": "身内だけで固まらず、公平で開かれた心で広く協力者を募るとよいでしょう。",
429    "lines": [
430      {
431        "text": "初九:同人于門,无咎。",
432        "meaning": "門を出て人と交わる姿です。こだわりなく外の人と協力し始めれば、過ちはありません。"
433      },
434      {
435        "text": "六二:同人于宗,吝。",
436        "meaning": "一族や身内とだけ交わる姿で、恥を見やすいです。狭い仲間意識にとらわれず、視野を広げましょう。"
437      },
438      {
439        "text": "九三:伏戎于莽,升其高陵,三歲不興。",
440        "meaning": "草むらに兵を伏せ、高い丘から様子をうかがっても、三年たっても事を起こせません。疑いや敵意は控えましょう。"
441      },
442      {
443        "text": "九四:乘其墉,弗克攻,吉。",
444        "meaning": "城壁に上っても攻めきれない姿です。無理だと悟って争いをやめれば、かえって吉となります。"
445      },
446      {
447        "text": "九五:同人先號咷而後笑,大師克,相遇。",
448        "meaning": "志を同じくする人と、初めは泣き叫ぶほどの苦労を経て、後には笑い合えます。大きな困難を乗り越えて再会できる時です。"
449      },
450      {
451        "text": "上九:同人于郊,无悔。",
452        "meaning": "町外れの郊外で人と交わる姿です。大きな成果はなくても、悔やむことはありません。"
453      }
454    ],
455    "extra": null
456  },
457  "14": {
458    "keyword": "大いなる実り",
459    "judgment": "大有:元亨。",
460    "meaning": "火天大有は、火をあらわす離が上に、天をあらわす乾が下にある卦です。天の上に太陽が輝き、すべてを明るく照らす姿で、豊かさや多くのものを持つことをあらわします。大いに通じる吉の卦ですが、豊かな時こそ驕らず、謙虚さと公平な心で周りに分かち合うことが運を保つ鍵です。",
461    "advice": "得たものを周りと分かち合い、驕らず謙虚に振る舞うとよいでしょう。",
462    "lines": [
463      {
464        "text": "初九:无交害,匪咎、艱則无咎。",
465        "meaning": "まだ害のあるものと関わっていない段階です。苦労を忘れず慎重に過ごせば、過ちはありません。"
466      },
467      {
468        "text": "九二:大車以載,有攸往,无咎。",
469        "meaning": "大きな車にたくさんの荷を載せて進む姿です。重い責任を引き受けても、着実に進めば過ちはありません。"
470      },
471      {
472        "text": "九三:公用亨于天子,小人弗克。",
473        "meaning": "立派な人が天子にもてなされる姿です。徳のある人には名誉ですが、器の小さい人には受けきれません。"
474      },
475      {
476        "text": "九四:匪其彭,无咎。",
477        "meaning": "盛んな勢いを誇示しない姿です。豊かさを見せびらかさず控えめでいれば、過ちはありません。"
478      },
479      {
480        "text": "六五:厥孚交如,威如吉。",
481        "meaning": "誠実さで人と交わり、同時に威厳も備える姿です。やさしさと節度を兼ね備えれば、吉となります。"
482      },
483      {
484        "text": "上九:自天祐之,吉无不利。",
485        "meaning": "天から助けを受ける姿で、吉であり、すべてにおいて順調です。誠実さと謙虚さが天の後押しを呼びます。"
486      }
487    ],
488    "extra": null
489  },
490  "15": {
491    "keyword": "謙虚の徳",
492    "judgment": "謙:亨。君子有終。",
493    "meaning": "地山謙は、地をあらわす坤が上に、山をあらわす艮が下にある卦です。高い山が低い大地の下にへりくだっている姿で、謙虚さの美徳をあらわします。凶の少ない卦とされ、物事は通じ、徳のある人は終わりまでよく全うできます。控えめな態度が、かえって人の信頼を集めます。",
494    "advice": "実力があっても控えめに振る舞い、周りを立てながら進むとよいでしょう。",
495    "lines": [
496      {
497        "text": "初六:謙謙君子,用涉大川,吉。",
498        "meaning": "謙虚な上にもさらに謙虚な姿です。その姿勢で臨めば、大きな川を渡るような難しいことにも成功し吉です。"
499      },
500      {
501        "text": "六二:鳴謙,貞吉。",
502        "meaning": "謙虚さが自然と外にあらわれ、評判となっている姿です。その姿勢を正しく保てば吉となります。"
503      },
504      {
505        "text": "九三:勞謙,君子有終、吉。",
506        "meaning": "功績を立てながらもなお謙虚な姿です。こうした人は多くの人に慕われ、最後までよく全うして吉となります。"
507      },
508      {
509        "text": "六四:无不利,撝謙。",
510        "meaning": "謙虚さを発揮して広める姿です。何事にも不都合はなく、上も下も立てて振る舞えばうまくいきます。"
511      },
512      {
513        "text": "六五:不富以其鄰,利用侵伐,无不利。",
514        "meaning": "富がなくても人々がついてくる姿です。従わない相手には毅然と対処することも必要で、すべてうまくいきます。"
515      },
516      {
517        "text": "上六:鳴謙,利用行師征邑國。",
518        "meaning": "謙虚さで名が知られる姿です。外へ広げるより、自分の身近な足もとを正すことに力を注ぐとよいでしょう。"
519      }
520    ],
521    "extra": null
522  },
523  "16": {
524    "keyword": "喜びと備え",
525    "judgment": "豫:利建侯行師。",
526    "meaning": "雷地豫は、雷をあらわす震が上に、地をあらわす坤が下にある卦です。春の雷が大地から鳴り響き万物が動き出すように、喜びと楽しみ、そしてゆとりある備えをあらわします。人を立て、物事を動かすのによい時です。ただし楽しさに流されず、前もって準備しておく心がけが大切です。",
527    "advice": "楽しみつつも浮かれすぎず、次の動きへの準備を整えておくとよいでしょう。",
528    "lines": [
529      {
530        "text": "初六:鳴豫,凶。",
531        "meaning": "喜びを声高に言いふらす姿で、凶です。調子に乗ると足をすくわれるので、楽しさは控えめにしましょう。"
532      },
533      {
534        "text": "六二:介于石,不終日,貞吉。",
535        "meaning": "石のように堅く節度を守る姿です。危うさを素早く察して一日も待たずに身を引けるので、正しさを保ち吉です。"
536      },
537      {
538        "text": "六三:盱豫,悔,遲有悔。",
539        "meaning": "上の人の顔色をうかがって楽しもうとする姿で、後悔します。決断が遅れても後悔するので、自分の判断を持ちましょう。"
540      },
541      {
542        "text": "九四:由豫,大有得,勿疑。朋盍簪。",
543        "meaning": "人々の喜びの中心となる姿で、大きな成果を得られます。疑わず誠意を尽くせば、仲間が自然と集まります。"
544      },
545      {
546        "text": "六五:貞疾,恆不死。",
547        "meaning": "長く病を抱えているような不調の状態ですが、命にかかわるほどではありません。無理をせず、上手に付き合っていきましょう。"
548      },
549      {
550        "text": "上六:冥豫成,有渝、无咎。",
551        "meaning": "楽しみに溺れて周りが見えなくなる姿です。ただし途中で改めることができれば、過ちはありません。"
552      }
553    ],
554    "extra": null
555  },
556  "17": {
557    "keyword": "時に従う",
558    "judgment": "隨:元亨,利貞,无咎。",
559    "meaning": "沢雷随は、喜びをあらわす兌が上に、動きをあらわす震が下にある卦です。動けば人が喜んでついてくる姿で、人に従い、時の流れに従うことをあらわします。大いに通じる運気ですが、従う相手と道が正しいことが条件で、そうであれば過ちはありません。",
560    "advice": "自分を押し通すより、よい人や流れに素直に従うとよいでしょう。ただし従う相手はよく見きわめて。",
561    "lines": [
562      {
563        "text": "初九:官有渝,貞吉,出門交有功。",
564        "meaning": "立場や考えが変わる時です。正しさを守れば吉で、内輪にこもらず外に出て人と交われば成果があります。"
565      },
566      {
567        "text": "六二:係小子,失丈夫。",
568        "meaning": "目先の小さなものにつき従い、本当に大切なものを失ってしまう姿です。何を選ぶべきか、よく考えましょう。"
569      },
570      {
571        "text": "六三:係丈夫,失小子,隨有求、得。利居貞。",
572        "meaning": "大切なものに従い、小さなものを手放す姿です。求めるものは得られますが、腰をすえて正しさを守ることが大切です。"
573      },
574      {
575        "text": "九四:隨有獲,貞凶。有孚在道,以明,何咎?",
576        "meaning": "人がついてきて成果も上がりますが、自分の手柄にすると危うくなります。誠実に道を守り、立場をわきまえれば過ちはありません。"
577      },
578      {
579        "text": "九五:孚于嘉、吉。",
580        "meaning": "よいものを心から信じて従う姿で、吉です。誠実な気持ちが、よい縁と結果を呼びます。"
581      },
582      {
583        "text": "上六:拘係之乃從,維之,王用亨于西山。",
584        "meaning": "強く結ばれて離れられないほどの深い従い方です。その誠が天にも通じる、祈りや祭りの場面にたとえられます。"
585      }
586    ],
587    "extra": null
588  },
589  "18": {
590    "keyword": "立て直し",
591    "judgment": "蠱:元亨。利涉大川,先甲三日,後甲三日。",
592    "meaning": "山風蠱は、山をあらわす艮が上に、風をあらわす巽が下にある卦です。器の中で物が腐り、虫がわいた姿で、長年の積み重ねで生まれた乱れや問題をあらわします。けれども乱れを正す働きかけをすれば大いに通じ、大きな川を渡るような改革もよい結果につながります。事を始める前によく準備し、始めた後もよく見届けることが大切です。",
593    "advice": "問題から目をそらさず、原因をたどって一つずつ立て直していくとよいでしょう。",
594    "lines": [
595      {
596        "text": "初六:幹父之蠱,有子,考无咎,厲終吉。",
597        "meaning": "親の代から残された問題を、子が引き継いで正す姿です。危うさはありますが、最後は吉で、先代の名も守られます。"
598      },
599      {
600        "text": "九二:幹母之蠱,不可貞。",
601        "meaning": "母の残した問題を正す姿です。正しさを強く押しつけず、やわらかく丁寧に正していくのがよいでしょう。"
602      },
603      {
604        "text": "九三:幹父之蠱,小有悔,无大咎。",
605        "meaning": "父の残した問題を正す姿です。少し行きすぎて悔いが残りますが、大きな過ちにはなりません。"
606      },
607      {
608        "text": "六四:裕父之蠱,往見吝。",
609        "meaning": "問題をゆるやかに見過ごしてしまう姿です。このまま進むと恥をかくことになるので、早めに手を打ちましょう。"
610      },
611      {
612        "text": "六五:幹父之蠱,用譽。",
613        "meaning": "先代の問題を正し、それによって誉れを得る姿です。人の助けを借りながら進めると、よい評判につながります。"
614      },
615      {
616        "text": "上九:不事王侯,高尚其事。",
617        "meaning": "世の事から身を引き、自分の志を高く保つ姿です。地位や名声にとらわれない生き方が尊ばれます。"
618      }
619    ],
620    "extra": null
621  },
622  "19": {
623    "keyword": "運気の訪れ",
624    "judgment": "臨:元亨,利貞。至于八月有凶。",
625    "meaning": "地沢臨は、地をあらわす坤が上に、沢をあらわす兌が下にある卦です。下から陽の力が伸びてきて、上の者が下の者に親しく臨む姿で、運気が盛り上がっていく時をあらわします。大いに通じますが正しさを守ることが条件で、盛りはいつまでも続かず、やがて衰えの時が来ることも心得ておく必要があります。",
626    "advice": "勢いのある今のうちに、積極的に人と関わり物事を進めましょう。同時に、衰えの時への備えも忘れずに。",
627    "lines": [
628      {
629        "text": "初九:咸臨,貞吉。",
630        "meaning": "心を通わせて人に臨む姿です。正しさを守れば吉で、まわりの共感を得られます。"
631      },
632      {
633        "text": "九二:咸臨吉,无不利。",
634        "meaning": "心を通わせて臨む姿で、吉です。何事もうまくいく時です。"
635      },
636      {
637        "text": "六三:甘臨,无攸利;既憂之,无咎。",
638        "meaning": "甘い言葉やうわべだけで人に臨む姿で、よいことはありません。そのことに気づいて改めれば、過ちは避けられます。"
639      },
640      {
641        "text": "六四:至臨,无咎。",
642        "meaning": "真心をこめて、自ら身近に臨む姿です。過ちはありません。"
643      },
644      {
645        "text": "六五:知臨,大君之宜,吉。",
646        "meaning": "知恵をもって人に臨み、人をうまく用いる姿で、上に立つ者にふさわしく吉です。"
647      },
648      {
649        "text": "上六:敦臨吉,无咎。",
650        "meaning": "厚い真心で人に臨む姿で、吉です。過ちはありません。"
651      }
652    ],
653    "extra": null
654  },
655  "20": {
656    "keyword": "よく観る",
657    "judgment": "觀:盥而不薦。有孚顒若。",
658    "meaning": "風地観は、風をあらわす巽が上に、地をあらわす坤が下にある卦です。風が地の上を吹きわたる姿で、物事をよく観察すること、また人から仰ぎ見られることをあらわします。祭りの前に手を清めた時の、張りつめた敬虔な心持ちのように、誠実さをもって臨めば、人も自然と敬い従います。",
659    "advice": "すぐに動くより、まず状況と自分の心をよく観察しましょう。身を正せば、人もそれを見ています。",
660    "lines": [
661      {
662        "text": "初六:童觀,小人无咎,君子吝。",
663        "meaning": "子どものように浅く物を見る姿です。立場の軽い人ならかまいませんが、責任ある人には恥となります。"
664      },
665      {
666        "text": "六二:闚觀,利女貞。",
667        "meaning": "戸のすき間からのぞき見るように、狭い見方をしている姿です。控えめに身を守る立場ならよいでしょう。"
668      },
669      {
670        "text": "六三:觀我生進退。",
671        "meaning": "自分のこれまでの歩みをよく省みて、進むか退くかを決める時です。"
672      },
673      {
674        "text": "六四:觀國之光,利用賓于王。",
675        "meaning": "国の輝かしい姿をよく見る立場です。すぐれた人のもとで力を発揮するとよいでしょう。"
676      },
677      {
678        "text": "九五:觀我生,君子无咎。",
679        "meaning": "自分の生き方をよく省みる姿です。上に立つ者として正しくあれば、過ちはありません。"
680      },
681      {
682        "text": "上九:觀其生,君子无咎。",
683        "meaning": "自分の生き方を、人から見られているつもりで省みる姿です。身を慎めば過ちはありません。"
684      }
685    ],
686    "extra": null
687  },
688  "21": {
689    "keyword": "かみ砕く",
690    "judgment": "噬嗑:亨。利用獄。",
691    "meaning": "火雷噬嗑は、火をあらわす離が上に、雷をあらわす震が下にある卦です。口の中に物がはさまっている形で、それをかみ砕けば口が合わさることから、さまたげを取り除いて物事を通すことをあらわします。通じる運気で、決まりや筋道をはっきりさせ、きちんとけじめをつけることがよいとされます。",
692    "advice": "間をふさいでいる問題から逃げず、思い切って取り除きましょう。けじめをはっきりつけることが道を開きます。",
693    "lines": [
694      {
695        "text": "初九:屨校滅趾,无咎。",
696        "meaning": "足かせをはめられて足が見えなくなる、小さな戒めを受ける姿です。早いうちに改めれば、過ちはありません。"
697      },
698      {
699        "text": "六二:噬膚滅鼻,无咎。",
700        "meaning": "やわらかい肉に深くかみついて鼻まで隠れる姿です。少し強すぎる対応ですが、過ちはありません。"
701      },
702      {
703        "text": "六三:噬腊肉遇毒,小吝,无咎。",
704        "meaning": "干し肉をかんで毒にあたる姿です。少し恥をかきますが、大きな過ちにはなりません。"
705      },
706      {
707        "text": "九四:噬乾胏,得金矢。利艱貞、吉。",
708        "meaning": "骨のついた干し肉をかんで、金の矢を得る姿です。困難の中でも正しさを貫けば吉です。"
709      },
710      {
711        "text": "六五:噬乾肉,得黃金。貞厲无咎。",
712        "meaning": "干し肉をかんで黄金を得る姿です。危うさを心得て正しさを守れば、過ちはありません。"
713      },
714      {
715        "text": "上九:何校滅耳,凶。",
716        "meaning": "首かせで耳まで隠れる、重い戒めを受ける姿で、凶です。人の忠告に耳を傾けることが大切です。"
717      }
718    ],
719    "extra": null
720  },
721  "22": {
722    "keyword": "飾る",
723    "judgment": "賁:亨。小利有攸往。",
724    "meaning": "山火賁は、山をあらわす艮が上に、火をあらわす離が下にある卦です。山のふもとで火が燃え、山の草木を美しく照らす姿で、飾ること、整えて美しくすることをあらわします。通じる運気ですが、飾りはあくまで中身を引き立てるもので、小さなことを進めるのに向いています。",
725    "advice": "見た目や形を整えることは大切ですが、中身をおろそかにしないように。身の丈に合った飾り方を。",
726    "lines": [
727      {
728        "text": "初九:賁其趾,舍車而徒。",
729        "meaning": "足もとを飾り、車に乗らずに歩いていく姿です。分不相応な飾りを避け、自分の足で進みましょう。"
730      },
731      {
732        "text": "六二:賁其須。",
733        "meaning": "ひげを飾る姿です。ひげがあごに従って動くように、上の人について行動するとよいでしょう。"
734      },
735      {
736        "text": "九三:賁如濡如,永貞吉。",
737        "meaning": "美しく飾られ、つややかにうるおっている姿です。そこに溺れず、いつまでも正しさを守れば吉です。"
738      },
739      {
740        "text": "六四:賁如皤如,白馬翰如,匪寇,婚媾。",
741        "meaning": "飾りを捨てて白く清らかになった姿で、白い馬が飛ぶように駆けてきます。疑いを抱く相手は敵ではなく、縁を結ぼうとしている人です。"
742      },
743      {
744        "text": "六五:賁于丘園,束帛戔戔,吝終吉。",
745        "meaning": "丘の園を飾る姿で、贈り物はわずかです。質素で恥ずかしく思えても、最後は吉です。"
746      },
747      {
748        "text": "上九:白賁,无咎。",
749        "meaning": "飾りのない白さそのものを美しさとする姿です。過ちはありません。"
750      }
751    ],
752    "extra": null
753  },
754  "23": {
755    "keyword": "はがれ落ちる",
756    "judgment": "剝:不利有攸往。",
757    "meaning": "山地剥は、山をあらわす艮が上に、地をあらわす坤が下にある卦です。陰が下から積み重なり、最後の陽が上に一つだけ残った形で、物事が少しずつはがれ落ちていく衰えの時をあらわします。こうした時は、積極的に動いて何かを始めるのはよくありません。",
758    "advice": "無理に動かず、守りを固めて時が移るのを待ちましょう。土台を大切に。",
759    "lines": [
760      {
761        "text": "初六:剝床以足,蔑貞凶。",
762        "meaning": "寝台の脚から崩されていく、衰えの始まりです。正しさがないがしろにされれば凶なので、足もとに気をつけましょう。"
763      },
764      {
765        "text": "六二:剝床以辨,蔑貞凶。",
766        "meaning": "崩れが寝台の脚の上まで及んできた姿です。正しさがないがしろにされれば凶です。"
767      },
768      {
769        "text": "六三:剝之无咎。",
770        "meaning": "崩れていく流れの中にいても、一人だけ正しい人と心を通わせる姿です。過ちはありません。"
771      },
772      {
773        "text": "六四:剝床以膚,凶。",
774        "meaning": "崩れが寝台の上の身にまで及んだ姿で、凶です。被害が身近に迫っているので、十分に用心しましょう。"
775      },
776      {
777        "text": "六五:貫魚以宮人寵,无不利。",
778        "meaning": "魚を串に連ねるように、多くの人を率いて上の人に従う姿です。何事もうまくいきます。"
779      },
780      {
781        "text": "上九:碩果不食,君子得輿,小人剝廬。",
782        "meaning": "大きな実が食べられずに一つ残る姿です。すぐれた人は人々に支えられますが、心ない人は自分の住まいまで失います。"
783      }
784    ],
785    "extra": null
786  },
787  "24": {
788    "keyword": "一陽来復",
789    "judgment": "復:亨。出入无疾。朋來无咎。反復其道,七日來復。利有攸往。",
790    "meaning": "地雷復は、地をあらわす坤が上に、雷をあらわす震が下にある卦です。陰ばかりの中に陽が一つ下から戻ってきた形で、冬至にたとえられる「一陽来復」、運気が回復に向かう時をあらわします。通じる運気で、仲間が集まってきても過ちはなく、物事は一定の周期で巡ってきます。",
791    "advice": "焦らずに、戻ってきた運気を大切に育てましょう。新しい一歩を踏み出すのにもよい時です。",
792    "lines": [
793      {
794        "text": "初九:不遠復,无祗悔,元吉。",
795        "meaning": "遠くまで行かないうちに正しい道へ戻る姿です。大きな後悔にはならず、大いに吉です。"
796      },
797      {
798        "text": "六二:休復,吉。",
799        "meaning": "すぐれた人を見習って、穏やかに道へ戻る姿で、吉です。"
800      },
801      {
802        "text": "六三:頻復,厲、无咎。",
803        "meaning": "何度も道をはずれては戻る姿です。危うさはありますが、戻ろうとする心があれば過ちはありません。"
804      },
805      {
806        "text": "六四:中行獨復。",
807        "meaning": "まわりに流されず、ただ一人正しい道へ戻る姿です。"
808      },
809      {
810        "text": "六五:敦復,无悔。",
811        "meaning": "真心をこめてしっかりと道へ戻る姿で、悔いはありません。"
812      },
813      {
814        "text": "上六:迷復,凶,有災眚。用行師,終有大敗,以其國君凶,至于十年不克征。",
815        "meaning": "戻るべき道に迷ってしまう姿で、凶です。無理に事を起こすと大きくつまずき、長く立ち直れません。"
816      }
817    ],
818    "extra": null
819  },
820  "25": {
821    "keyword": "自然体",
822    "judgment": "无妄:元亨,利貞。其匪正有眚,不利有攸往。",
823    "meaning": "天雷无妄は、天をあらわす乾が上に、雷をあらわす震が下にある卦です。天の下で雷が動く姿で、作為や偽りのない、天の道にかなった自然なふるまいをあらわします。大いに通じますが正しさを守ることが条件で、正しくない心で動けば災いがあり、進んでもよいことはありません。",
824    "advice": "計算や欲にとらわれず、自然体で誠実にふるまいましょう。思わぬ出来事にもあわてずに。",
825    "lines": [
826      {
827        "text": "初九:无妄,往吉。",
828        "meaning": "偽りのない心で進む姿で、吉です。"
829      },
830      {
831        "text": "六二:不耕穫;不菑畬;則利有攸往。",
832        "meaning": "耕す前から収穫を、開墾する前から実りを当てにしない姿です。結果を求めず目の前のことに励めば、進んでよいでしょう。"
833      },
834      {
835        "text": "六三:无妄之災,或繫之牛,行人之得,邑人之災。",
836        "meaning": "思いがけない災いの時です。つないだ牛を通りがかりの人が持ち去り、村の人が疑われるように、身に覚えのない難にあうことがあります。"
837      },
838      {
839        "text": "九四:可貞,无咎。",
840        "meaning": "正しさを守り通せる姿で、過ちはありません。"
841      },
842      {
843        "text": "九五:无妄之疾,勿藥有喜。",
844        "meaning": "思いがけない病の時です。薬に頼らず自然にまかせれば、やがて喜びがあります。"
845      },
846      {
847        "text": "上九:无妄,行有眚,无攸利。",
848        "meaning": "偽りのない心でも、行き過ぎれば災いがある時です。動いてもよいことはないので、控えましょう。"
849      }
850    ],
851    "extra": null
852  },
853  "26": {
854    "keyword": "大きく蓄える",
855    "judgment": "大畜:利貞。不家食吉。利涉大川。",
856    "meaning": "山天大畜は、山をあらわす艮が上に、天をあらわす乾が下にある卦です。山の中に天が収まる姿で、大きな力や徳、知識を蓄えることをあらわします。正しさを守ることがよく、家にこもらず外で仕えて禄を受けるのが吉で、大きな川を渡るような挑戦にもよい時です。",
857    "advice": "力や知識をしっかり蓄え、それを世の中のために生かしていきましょう。",
858    "lines": [
859      {
860        "text": "初九:有厲,利己。",
861        "meaning": "危うさがある時です。進まずにとどまるのがよいでしょう。"
862      },
863      {
864        "text": "九二:輿說輹。",
865        "meaning": "車の車軸と車体をつなぐ部品をはずし、自ら止まる姿です。無理に進まなければ過ちはありません。"
866      },
867      {
868        "text": "九三:良馬逐,利艱貞,曰閑輿衛,利有攸往。",
869        "meaning": "よい馬を駆って追う姿です。困難を心得て正しさを守り、日ごろから備えを練習しておけば、進んでよいでしょう。"
870      },
871      {
872        "text": "六四:童牛之牿,元吉。",
873        "meaning": "子牛の角に横木をつけて、人を突かないように前もって備える姿です。早めの手当てで、大いに吉です。"
874      },
875      {
876        "text": "六五:豶豕之牙,吉。",
877        "meaning": "去勢した豚の牙のように、勢いの根本を上手に抑える姿で、吉です。"
878      },
879      {
880        "text": "上九:何天之衢,亨。",
881        "meaning": "天の大通りを進むように、道が大きく開ける姿で、通じます。"
882      }
883    ],
884    "extra": null
885  },
886  "27": {
887    "keyword": "養う",
888    "judgment": "頤:貞吉。觀頤,自求口實。",
889    "meaning": "山雷頤は、山をあらわす艮が上に、雷をあらわす震が下にある卦です。上下の陽が口の上あごと下あごの形に見え、食べて体を養うこと、また言葉を慎み徳を養うことをあらわします。正しく養えば吉で、何をどう養っているか、自分が口にするものを自ら求める姿勢をよく見ることが大切です。",
890    "advice": "食べ物と言葉に気をつけ、心と体を正しく養いましょう。人に頼りすぎず、自分で糧を得る意識を。",
891    "lines": [
892      {
893        "text": "初九:舍爾靈龜,觀我朵頤,凶。",
894        "meaning": "自分の持つ宝を捨てて、人の食べるものをうらやむ姿で、凶です。自分の良さを大切に。"
895      },
896      {
897        "text": "六二:顛頤,拂經于丘,頤、征凶。",
898        "meaning": "下の者に養ってもらったり、筋違いの相手に養いを求めたりする姿です。そのまま進めば凶です。"
899      },
900      {
901        "text": "六三:拂頤貞、凶,十年勿用,无攸利。",
902        "meaning": "正しい養いの道にそむく姿で、凶です。長く用いられず、よいことはありません。"
903      },
904      {
905        "text": "六四:顛頤,吉。虎視眈眈,其欲逐逐,无咎。",
906        "meaning": "上に立つ者が下に助けを求めても、吉となる姿です。虎がじっと獲物を見つめるように、熱心に求め続ければ過ちはありません。"
907      },
908      {
909        "text": "六五:拂經,居貞、吉,不可涉大川。",
910        "meaning": "本来の筋からはずれますが、腰をすえて正しさを守れば吉です。ただ、大きな川を渡るような冒険は控えましょう。"
911      },
912      {
913        "text": "上九:由頤,厲、吉。利涉大川。",
914        "meaning": "人々を養うおおもととなる立場です。責任の重さを心得れば吉で、大きな挑戦にもよい時です。"
915      }
916    ],
917    "extra": null
918  },
919  "28": {
920    "keyword": "重すぎる荷",
921    "judgment": "大過:棟橈,利有攸往,亨。",
922    "meaning": "沢風大過は、沢をあらわす兌が上に、風(木)をあらわす巽が下にある卦です。中の四本が陽で両端が弱く、棟木が重みでたわむ姿で、度を越えた大きな負担や非常の時をあらわします。それでも進むところがあればよく、思い切った手を打つことで道が通じます。",
923    "advice": "一人で抱え込みすぎず、無理のかかっているところを見つけて手を打ちましょう。非常時こそ大胆に。",
924    "lines": [
925      {
926        "text": "初六:藉用白茅,无咎。",
927        "meaning": "白いちがやを敷いて、物を丁寧に置く姿です。慎重すぎるほどの心配りで、過ちはありません。"
928      },
929      {
930        "text": "九二:枯楊生稊,老夫得其女妻,无不利。",
931        "meaning": "枯れた柳に新しい芽が出る姿で、年配の男性が若い妻を得るような、思いがけない再生があります。何事もうまくいきます。"
932      },
933      {
934        "text": "九三:棟橈,凶。",
935        "meaning": "棟木が重みでたわむ姿で、凶です。一人で無理を通そうとせず、助けを受け入れましょう。"
936      },
937      {
938        "text": "九四:棟隆、吉。有它、吝。",
939        "meaning": "棟木がしっかり持ち上がる姿で、吉です。ただ、ほかのことに心を移すと恥をかきます。"
940      },
941      {
942        "text": "九五:枯楊生華,老婦得其士夫,无咎无譽。",
943        "meaning": "枯れた柳に花が咲く姿で、年配の女性が若い夫を得るように、長くは続かない実りです。とがめもほまれもありません。"
944      },
945      {
946        "text": "上六:過涉滅頂,凶。无咎。",
947        "meaning": "深い川を渡ろうとして頭まで水につかる姿で、凶です。身の危険を顧みない行いですが、志そのものはとがめられません。"
948      }
949    ],
950    "extra": null
951  },
952  "29": {
953    "keyword": "重なる困難",
954    "judgment": "習坎:有孚,維心、亨。行有尚。",
955    "meaning": "坎為水は、水をあらわす坎が上下に重なった卦です。穴や険しさが重なる姿で、困難が続く時をあらわします。けれども水が止まることなく流れ続けるように、誠実な心をしっかり保てば道は通じ、進んで行動することで尊ばれます。",
956    "advice": "困難から逃げず、誠実さを失わずに一歩ずつ進みましょう。経験が力になります。",
957    "lines": [
958      {
959        "text": "初六:習坎,入于坎窞,凶。",
960        "meaning": "穴の中のさらに深い穴に落ち込む姿で、凶です。慣れて油断することがいちばんの危険です。"
961      },
962      {
963        "text": "九二:坎有險,求小得。",
964        "meaning": "険しい中にいる時です。大きな望みはかなわなくても、小さなことは得られます。"
965      },
966      {
967        "text": "六三:來之坎坎,險且枕,入于坎窞,勿用。",
968        "meaning": "進んでも退いても険しい中で、深い穴に入り込む姿です。今は動かないでいましょう。"
969      },
970      {
971        "text": "六四:樽酒、簋貳、用缶,納約自牖,終无咎。",
972        "meaning": "ひと樽の酒と器に盛った食べ物を素焼きの器で差し出し、窓から誠意を届ける姿です。形式より真心で通じ合えば、最後は過ちがありません。"
973      },
974      {
975        "text": "九五:坎不盈,衹既平,无咎。",
976        "meaning": "穴の水はまだ満ちていませんが、やがて平らになる時です。過ちはありません。"
977      },
978      {
979        "text": "上六:係用徽纆,寘于叢棘,三歲不得,凶。",
980        "meaning": "太い縄で縛られ、いばらの中に置かれるような、身動きのとれない状態が長く続く時で、凶です。"
981      }
982    ],
983    "extra": null
984  },
985  "30": {
986    "keyword": "明るさと付き従う心",
987    "judgment": "離:利貞。亨。畜牝牛吉。",
988    "meaning": "離為火は、火をあらわす離が上下に重なった卦です。火が物について燃えるように、何かにつき従うこと、そして明るく輝くことをあらわします。正しさを守ることがよく、それによって通じます。めす牛を飼うように、やわらかく従順な心を養えば吉です。",
989    "advice": "よいものにつき従い、謙虚さを忘れずに、明るさと知恵で周りを照らしましょう。",
990    "lines": [
991      {
992        "text": "初九:履錯然敬之,无咎。",
993        "meaning": "事の始めで、足取りが入り乱れる時です。慎み深く臨めば、過ちはありません。"
994      },
995      {
996        "text": "六二:黃離,元吉。",
997        "meaning": "黄色の光のように、中ほどの正しい道につく姿で、大いに吉です。"
998      },
999      {
1000        "text": "九三:日昃之離,不鼓缶而歌,則大耋之嗟,凶。",
1001        "meaning": "日が傾く夕暮れの光の時です。年老いたことを嘆いてばかりいては凶です。今を楽しむ心を持ちましょう。"
1002      },
1003      {
1004        "text": "九四:突如、其來如,焚如,死如,棄如。",
1005        "meaning": "急に勢いよく現れるものの、燃え尽きて見捨てられる姿です。激しすぎる勢いは長続きしません。"
1006      },
1007      {
1008        "text": "六五:出涕沱若,戚嗟若,吉。",
1009        "meaning": "涙を流し、深く嘆き悲しむ姿です。その慎み深さによって、最後は吉となります。"
1010      },
1011      {
1012        "text": "上九:王用出征,有嘉折首,獲匪其醜,无咎。",
1013        "meaning": "王が乱れを正しに出る時です。中心となる者だけを正し、従った者は責めなければ、過ちはありません。"
1014      }
1015    ],
1016    "extra": null
1017  },
1018  "31": {
1019    "keyword": "感じ合う",
1020    "judgment": "咸:亨。利貞。取女吉。",
1021    "meaning": "沢山咸は、沢をあらわす兌が上に、山をあらわす艮が下にある卦です。若い男女が心を通わせる姿で、理屈ではなく心で感じ合うこと、感応をあらわします。通じる運気で、正しさを守ることがよく、縁談にも吉とされます。",
1022    "advice": "頭で考えすぎず、素直な心で人と向き合いましょう。思いやりが良縁を運びます。",
1023    "lines": [
1024      {
1025        "text": "初六:咸其拇。",
1026        "meaning": "足の親指に感じる程度の、まだ小さな心の動きです。気持ちはあっても、まだ動く時ではありません。"
1027      },
1028      {
1029        "text": "六二:咸其腓,凶。居吉。",
1030        "meaning": "ふくらはぎが先走って動く姿で、凶です。落ち着いてとどまっていれば吉です。"
1031      },
1032      {
1033        "text": "九三:咸其股,執其隨,往吝。",
1034        "meaning": "ももが感じて動き、人の後について行く姿です。自分の考えを持たずに進めば恥をかきます。"
1035      },
1036      {
1037        "text": "九四:貞吉。悔亡。憧憧往來,朋從爾思。",
1038        "meaning": "正しさを守れば吉で、悔いは消えます。あれこれ思い悩んで行き来しても、心が通うのは身近な人だけです。"
1039      },
1040      {
1041        "text": "九五:咸其脢,无悔。",
1042        "meaning": "背中の肉で感じる姿で、心はあまり動かない時です。悔いはありません。"
1043      },
1044      {
1045        "text": "上六:咸其輔頰舌。",
1046        "meaning": "あご・ほお・舌で感じる姿で、口先だけで人を動かそうとしている時です。言葉より行いを大切に。"
1047      }
1048    ],
1049    "extra": null
1050  },
1051  "32": {
1052    "keyword": "変わらず続ける",
1053    "judgment": "恆:亨。无咎。利貞。利有攸往。",
1054    "meaning": "雷風恒は、雷をあらわす震が上に、風をあらわす巽が下にある卦です。雷と風がいつも共にあるように、変わらずに続いていくこと、長く続く関係や営みをあらわします。通じる運気で過ちはなく、正しさを守ることがよく、進むことでよい結果が得られます。",
1055    "advice": "一時の思いつきで方針を変えず、今の道を根気よく続けていきましょう。",
1056    "lines": [
1057      {
1058        "text": "初六:浚恆,貞凶,无攸利。",
1059        "meaning": "始めから深く長続きを求めすぎる姿で、正しくても凶です。焦らず少しずつ関係を深めましょう。"
1060      },
1061      {
1062        "text": "九二:悔亡。",
1063        "meaning": "中ほどの道を保ち続けることで、悔いが消える時です。"
1064      },
1065      {
1066        "text": "九三:不恆其德,或承之羞,貞吝。",
1067        "meaning": "心がぐらついて徳を保てない姿です。恥をかくことがあるので、一度決めたことは守り抜きましょう。"
1068      },
1069      {
1070        "text": "九四:田无禽。",
1071        "meaning": "獲物のいない田で狩りをするように、場所を誤って努力を続けても得るものがない時です。方向を見直しましょう。"
1072      },
1073      {
1074        "text": "六五:恆其德、貞,婦人吉,夫子凶。",
1075        "meaning": "変わらない心で人に従う姿です。従う立場の人にはå
1075‰ã§ã™ãŒã€è‡ªã‚‰åˆ¤æ–­ã™ã¹ãäººã«ã¯å‡¶ã¨ãªã‚Šã¾ã™ã€‚"
1076      },
1077      {
1078        "text": "上六:振恆,凶。",
1079        "meaning": "落ち着きなく動き回り、続けることができない姿で、凶です。"
1080      }
1081    ],
1082    "extra": null
1083  },
1084  "33": {
1085    "keyword": "潔く退く時",
1086    "judgment": "遯:亨。小利貞。",
1087    "meaning": "上が天、下が山の卦で、山がどれほど高くなっても天はさらに遠ざかっていく姿をあらわします。勢いの悪いものが伸びてくる時期で、正面からぶつかるより、上手に身を引くことで自分と大切なものを守れます。退くことは負けではなく、通じる道を残すための知恵です。小さなことなら、正しさを守って続けると良いでしょう。",
1088    "advice": "無理に張り合わず、引き際を見極めて一歩下がると道が残ります。",
1089    "lines": [
1090      {
1091        "text": "初六:遯尾、厲,勿用有攸往。",
1092        "meaning": "退くのが遅れて最後尾に残された危うい状態です。今は新しく動き出さず、じっと身を守るのが安全です。"
1093      },
1094      {
1095        "text": "六二:執之用黃牛之革,莫之勝、說。",
1096        "meaning": "丈夫な牛の革で結んだように、心を固く保てば誰にも引きはがされません。信じる立場を守り通すとよい時です。"
1097      },
1098      {
1099        "text": "九三:係遯,有疾厲,畜臣妾吉。",
1100        "meaning": "未練や人間関係に縛られて退ききれず、苦しく危うい時です。身近な人の面倒を見るような小さな事なら吉です。"
1101      },
1102      {
1103        "text": "九四:好遯,君子吉,小人否。",
1104        "meaning": "好きなものからも潔く離れられる人には吉ですが、欲にとらわれて離れられないと良くありません。心の在り方が分かれ目です。"
1105      },
1106      {
1107        "text": "九五:嘉遯,貞吉。",
1108        "meaning": "ほどよい時に、見事に身を引くことができます。志をぶらさず正しく保てば吉で、周りからも評価される退き方です。"
1109      },
1110      {
1111        "text": "上九:肥遯,无不利。",
1112        "meaning": "何のしがらみもなく、ゆとりをもって退ける理想的な状態です。どの方向へ進んでも不利なことはありません。"
1113      }
1114    ],
1115    "extra": null
1116  },
1117  "34": {
1118    "keyword": "勢いの強い時",
1119    "judgment": "大壯:利貞。",
1120    "meaning": "上が雷、下が天の卦で、天の上で雷が力強く鳴りひびく姿をあらわします。勢いが盛んで、物事を大きく動かせる時期です。ただし力が強いほど行き過ぎやすく、礼を欠いた強引さは失敗のもとになります。正しい道を守ってこそ、この大きな力が良い方向に生きると教えています。",
1121    "advice": "力を感じる時ほど慎みと礼を忘れず、正道を守って進みましょう。",
1122    "lines": [
1123      {
1124        "text": "初九:壯于趾,征凶有孚。",
1125        "meaning": "足先だけに力が入り、勇み足になっています。このまま進むと凶で、誠意があっても空回りしやすいので控えめに。"
1126      },
1127      {
1128        "text": "九二:貞吉。",
1129        "meaning": "力に頼りすぎず、ほどよい立場で正しさを守れば吉です。初心を大切にして落ち着いて進みましょう。"
1130      },
1131      {
1132        "text": "九三:小人用壯,君子用罔,貞厲。羝羊觸藩,羸其角。",
1133        "meaning": "雄羊が垣根に角を引っかけるように、勢い任せはかえって身動きを失います。賢い人は力を使わず、慎重にします。"
1134      },
1135      {
1136        "text": "九四:貞吉,悔亡。藩決不羸,壯于大輿之輹。",
1137        "meaning": "正しさを守れば吉で、後悔は消えます。行く手の垣根が開け、大きな車のように力強く前へ進める時です。"
1138      },
1139      {
1140        "text": "六五:喪羊于易,无悔。",
1141        "meaning": "強さの象徴を気づかぬうちに手放しますが、後悔はありません。力みを捨て柔らかく構えることが結果的に良い方へ働きます。"
1142      },
1143      {
1144        "text": "上六:羝羊觸藩,不能退,不能遂,无攸利,艱則吉。",
1145        "meaning": "進むことも退くこともできない行き詰まりで、利はありません。苦しさを自覚して慎重に耐えれば、吉に転じます。"
1146      }
1147    ],
1148    "extra": null
1149  },
1150  "35": {
1151    "keyword": "日が昇り進む",
1152    "judgment": "晉:康侯用錫馬蕃庶,晝日三接。",
1153    "meaning": "上が火(太陽)、下が地の卦で、太陽が地上に昇っていく姿をあらわします。努力が認められて引き立てられ、地位や評価が上がっていく明るい時期です。功績のあった諸侯がたくさんの馬を授かり、一日に三度も王にお目通りしたという故事のとおり、順調に前進できます。謙虚さを保つほど運は伸びます。",
1154    "advice": "明るく前向きに進んでよい時です。謙虚さを忘れずに実力を示しましょう。",
1155    "lines": [
1156      {
1157        "text": "初六:晉如摧如,貞吉。罔孚,裕无咎。",
1158        "meaning": "進もうとして押し返されますが、正しさを守れば吉です。まだ信頼されていなくても、焦らずゆったり構えれば問題ありません。"
1159      },
1160      {
1161        "text": "六二:晉如,愁如,貞吉。受茲介福于其王母。",
1162        "meaning": "進む中で心配ごとがあっても、正しく保てば吉です。目上の女性のような存在から、大きな恵みを授かります。"
1163      },
1164      {
1165        "text": "六三:眾允,悔亡。",
1166        "meaning": "周りの人々の信頼と賛同が得られ、後悔は消えます。みんなと一緒に進むことで道が開ける時です。"
1167      },
1168      {
1169        "text": "九四:晉如鼫鼠,貞厲。",
1170        "meaning": "地位にしがみつき欲ばるネズミのような進み方は、たとえ正しくても危ういものです。欲を抑えて身を慎みましょう。"
1171      },
1172      {
1173        "text": "六五:悔亡,失得勿恤。往吉,无不利。",
1174        "meaning": "後悔は消えます。損得をあれこれ気にせず進めば吉で、何をしても不利なことはありません。迷わず前へ進みましょう。"
1175      },
1176      {
1177        "text": "上九:晉其角,維用伐邑,厲吉,无咎,貞吝。",
1178        "meaning": "進みきって角の先にいる状態です。身近な乱れを正すために力を使えば、危うくても吉で咎めはありませんが、強引さは恥を招きます。"
1179      }
1180    ],
1181    "extra": null
1182  },
1183  "36": {
1184    "keyword": "光を隠し耐える",
1185    "judgment": "明夷:利艱貞。",
1186    "meaning": "上が地、下が火(太陽)の卦で、太陽が地の下に沈んで光が隠れた姿をあらわします。正しい人が認められにくく、才能が傷つけられやすい不遇の時期です。こうした時は表立って争わず、内にある知恵や明るさを守りながら、苦しさに耐えて正しさを貫くことが大切です。夜はいつか明けます。",
1187    "advice": "目立たず能力を内に秘め、つらい時こそ正しさを守って耐えましょう。",
1188    "lines": [
1189      {
1190        "text": "初九:明夷于飛,垂其翼。君子于行,三日不食。有攸往,主人有言。",
1191        "meaning": "傷ついた鳥が翼を垂れて飛ぶような時です。危険を避けて去れば苦労が続き、行く先でも小言を言われますが、それでも早めに離れるのが賢明です。"
1192      },
1193      {
1194        "text": "六二:明夷、夷于左股,用拯馬、壯吉。",
1195        "meaning": "左の太ももを傷つけられるような痛手を受けますが、たくましい馬のような強い助けを得て救われ、吉となります。"
1196      },
1197      {
1198        "text": "九三:明夷于南狩,得其大首,不可疾貞。",
1199        "meaning": "南へ狩りに出て悪の首領を捕らえるように、闇を正す機会が訪れます。ただし急いで一気に正そうとしてはいけません。"
1200      },
1201      {
1202        "text": "六四:入于左腹,獲明夷之心于出門庭。",
1203        "meaning": "相手の内側に入り込み、その本心を見抜くことができます。危うさを察知したら、早めにその場を離れるのが良いでしょう。"
1204      },
1205      {
1206        "text": "六五:箕子之明夷,利貞。",
1207        "meaning": "昔の賢人箕子が本心を隠して難を逃れたように、明るさを内に秘めて耐えれば、正しさを保つことができ利があります。"
1208      },
1209      {
1210        "text": "上六:不明、晦。初登于天,後入于地。",
1211        "meaning": "光を失った暗さの極みです。はじめは天に昇るほど勢いがあっても、最後は地に落ちます。驕りを捨てることが大切です。"
1212      }
1213    ],
1214    "extra": null
1215  },
1216  "37": {
1217    "keyword": "家を守り整える",
1218    "judgment": "家人:利女貞。",
1219    "meaning": "上が風、下が火の卦で、家の中で燃える火から風が外へ広がっていく姿をあらわします。家庭や身内の場をきちんと整えることが、外の世界へ良い影響を広げる土台になるという卦です。家を守る人がしっかりと正しさを保つことで、家全体が安定します。それぞれが自分の役割を大切にするとよい時期です。",
1220    "advice": "足もとの家庭や身内を大切に整え、役割をきちんと果たしましょう。",
1221    "lines": [
1222      {
1223        "text": "初九:閑有家,悔亡。",
1224        "meaning": "家庭の初めにきちんと決まりをつくり、乱れを予防しておけば後悔は消えます。最初の取り決めが肝心です。"
1225      },
1226      {
1227        "text": "六二:无攸遂,在中饋,貞吉。",
1228        "meaning": "出しゃばって何かを成し遂げようとせず、家の中で食事を整えるような自分の務めに専念すれば、正しく吉です。"
1229      },
1230      {
1231        "text": "九三:家人嗃嗃,悔厲,吉;婦子嘻嘻,終吝。",
1232        "meaning": "家を厳しく治めすぎると悔いや危うさもありますが、結局は吉です。逆に甘やかして笑い騒いでばかりでは、最後に恥をかきます。"
1233      },
1234      {
1235        "text": "六四:富家,大吉。",
1236        "meaning": "家を豊かにする力のある時で大吉です。家計や家の中のことに丁寧に取り組むほど、家庭が栄えていきます。"
1237      },
1238      {
1239        "text": "九五:王假有家,勿恤,吉。",
1240        "meaning": "王が家に来るように、家長が真心をもって家族と心を通わせます。心配はいらず、吉となります。"
1241      },
1242      {
1243        "text": "上九:有孚威如,終吉。",
1244        "meaning": "誠実さと威厳を兼ね備えていれば、最後には吉となります。身を正す姿が、家の人の信頼を集めます。"
1245      }
1246    ],
1247    "extra": null
1248  },
1249  "38": {
1250    "keyword": "背き合う心",
1251    "judgment": "睽:小事吉。",
1252    "meaning": "上が火、下が沢の卦で、火は上へ燃え上がり、沢の水は下へしみこむため、互いに反対方向へ離れていく姿をあらわします。意見の食い違いや仲たがいが起こりやすい時期です。大きな事をまとめるのは難しいものの、小さな事なら吉です。違いを認め合いながら、共通点を探すことで少しずつ和解へ向かえます。",
1253    "advice": "大きな勝負は避け、小さな事から歩み寄って信頼を取り戻しましょう。",
1254    "lines": [
1255      {
1256        "text": "初九:悔亡。喪馬,勿逐自復。見惡人无咎。",
1257        "meaning": "後悔は消えます。逃げた馬は追わずとも自然に戻ってきます。気の合わない人とも会っておけば、咎めはありません。"
1258      },
1259      {
1260        "text": "九二:遇主于巷,无咎。",
1261        "meaning": "思いがけず路地で主人に出会うように、正式でない場で大切な人とつながれます。形式にこだわらなければ問題ありません。"
1262      },
1263      {
1264        "text": "六三:見輿曳,其牛掣,其人天且劓,无初有終。",
1265        "meaning": "車は引き戻され牛は止められ、ひどい目に遭うような苦しい始まりです。けれども最後には良い結末を迎えられます。"
1266      },
1267      {
1268        "text": "九四:睽孤,遇元夫,交孚,厲无咎。",
1269        "meaning": "背き合って孤立していますが、誠実な人に出会い心を通わせます。危うさはありますが、咎めはありません。"
1270      },
1271      {
1272        "text": "六五:悔亡。厥宗噬膚,往何咎?",
1273        "meaning": "後悔は消えます。仲間と柔らかい肉をかむように、たやすく打ち解けられます。進んで行っても何の咎めもありません。"
1274      },
1275      {
1276        "text": "上九:睽孤,見豕負塗,載鬼一車,先張之弧,後說之弧,匪寇,婚媾。往遇雨,則吉。",
1277        "meaning": "疑い深くなり相手が化け物に見えて弓を構えますが、実は敵ではなく縁を結ぶ相手でした。雨で疑いが洗い流されれば吉です。"
1278      }
1279    ],
1280    "extra": null
1281  },
1282  "39": {
1283    "keyword": "足止めの難所",
1284    "judgment": "蹇:利西南,不利東北。利見大人。貞吉。",
1285    "meaning": "上が水、下が山の卦で、目の前に険しい山と深い水が立ちはだかる姿をあらわします。進もうとしても足が思うように動かない困難な時期です。無理に突き進まず、穏やかな方へ向かい、頼れる人に相談しながら、正しさを守って時を待つことで、やがて吉に転じます。困難は自分を見つめ直す機会でもあります。",
1286    "advice": "無理に進まず立ち止まり、信頼できる人の助言を得て時を待ちましょう。",
1287    "lines": [
1288      {
1289        "text": "初六:往蹇來譽。",
1290        "meaning": "進めば困難に入り込みます。今は引き返して待つ方がよく、そうすることでかえって良い評判を得られます。"
1291      },
1292      {
1293        "text": "六二:王臣蹇蹇,匪躬之故。",
1294        "meaning": "王に仕える臣が苦難に苦難を重ねますが、それは自分のためではなく務めのためです。誠実な苦労は責められません。"
1295      },
1296      {
1297        "text": "九三:往蹇來反。",
1298        "meaning": "進めば困難に遭います。引き返して元の場所に戻れば、身近な人に喜ばれ、安定を得られます。"
1299      },
1300      {
1301        "text": "六四:往蹇來連。",
1302        "meaning": "進めば困難に遭います。いったん戻って仲間と手を結べば、力を合わせて難所を乗り越えられます。"
1303      },
1304      {
1305        "text": "九五:大蹇,朋來。",
1306        "meaning": "大きな困難の中にありますが、志を同じくする仲間が助けに来てくれます。中心に立って節度を保ちましょう。"
1307      },
1308      {
1309        "text": "上六:往蹇,來碩,吉,利見大人。",
1310        "meaning": "進めば困難ですが、戻って周りを助けると大きな成果が得られ吉です。立派な人に会って力を借りるとよいでしょう。"
1311      }
1312    ],
1313    "extra": null
1314  },
1315  "40": {
1316    "keyword": "難がほどける",
1317    "judgment": "解:利西南。无所往,其來復吉。有攸往,夙吉。",
1318    "meaning": "上が雷、下が水(雨)の卦で、雷が鳴り雨が降って冬の固さがゆるみ、草木が芽吹く姿をあらわします。長く続いた困難がほどけ、緊張が解放される時期です。やるべき事がなければ元の穏やかな状態に戻ればよく、残っている問題があるなら、早めに手を打つことで吉となります。",
1319    "advice": "問題が解けはじめた今、残りの課題は早めに片づけ、穏やかに整えましょう。",
1320    "lines": [
1321      {
1322        "text": "初六:无咎。",
1323        "meaning": "困難が解けたばかりの時で、咎めはありません。分をわきまえ、目上の人の助言に従っていれば安心です。"
1324      },
1325      {
1326        "text": "九二:田獲三狐,得黃矢,貞吉。",
1327        "meaning": "狩りで三匹の狐をしとめ、黄色の矢を得るように、ずる賢い障害を取り除けます。まっすぐな心を守れば吉です。"
1328      },
1329      {
1330        "text": "六三:負且乘,致寇至,貞吝。",
1331        "meaning": "荷を背負う身分の人が立派な車に乗るような身の丈に合わないふるまいは、盗賊を招きます。続ければ恥をかきます。"
1332      },
1333      {
1334        "text": "九四:解而拇,朋至斯孚。",
1335        "meaning": "足の親指にからんだものを解くように、良くない関係を断ち切れば、本当の仲間が来て信頼し合えます。"
1336      },
1337      {
1338        "text": "六五:君子維有解,吉,有孚于小人。",
1339        "meaning": "立派な人が自ら縛りを解くことができれば吉です。その誠実さは、心のよくない人にも伝わり、態度を改めさせます。"
1340      },
1341      {
1342        "text": "上六:公用射隼于高墉之上,獲之,无不利。",
1343        "meaning": "高い城壁の上にいる隼を射とめるように、最後に残った大きな障害を取り除けます。何をしても不利はありません。"
1344      }
1345    ],
1346    "extra": null
1347  },
1348  "41": {
1349    "keyword": "減らして生かす",
1350    "judgment": "損:有孚,元吉,无咎可貞。利有攸往。曷之用,二簋可用享。",
1351    "meaning": "上が山、下が沢の卦で、下の沢を掘って土を減らし、その分だけ上の山を高くする姿をあらわします。自分の何かを減らして、人や大切なものに与える時期です。損に見えても、真心があれば大いに吉で、咎めもありません。お供えは質素な器二つで足りるように、形より誠意が大切だと教えています。",
1352    "advice": "見返りを急がず、真心から差し出したものが、のちに大きな実りとなります。",
1353    "lines": [
1354      {
1355        "text": "初九:已事遄往,无咎。酌損之。",
1356        "meaning": "自分の用事を済ませたら、急いで人を助けに行けば咎めはありません。ただし自分を削りすぎず、加減を考えましょう。"
1357      },
1358      {
1359        "text": "九二:利貞。征凶,弗損,益之。",
1360        "meaning": "自分の立場を守ることに利があり、出ていって尽くしすぎると凶です。自分を減らさないことが、かえって相手のためになります。"
1361      },
1362      {
1363        "text": "六三:三人行則損一人,一人行則得其友。",
1364        "meaning": "三人で行けば一人が外れ、一人で行けば相棒が見つかります。人間関係はほどよい数で、心を一つにすることが大切です。"
1365      },
1366      {
1367        "text": "六四:損其疾,使遄有喜,无咎。",
1368        "meaning": "自分の欠点や悪い癖を減らします。早く取り組むほど喜びが訪れ、咎めはありません。改めるなら今がよい時です。"
1369      },
1370      {
1371        "text": "六五:或益之十朋之龜,弗克違,元吉。",
1372        "meaning": "思いがけず高価な宝の亀を贈られるように、断りきれないほどの恵みが上から届きます。大いに吉です。"
1373      },
1374      {
1375        "text": "上九:弗損,益之,无咎,貞吉,利有攸往,得臣无家。",
1376        "meaning": "自分を減らすことなく人に益を与えられ、咎めはなく吉です。進んで利があり、家を越えて多くの人が慕い集まります。"
1377      }
1378    ],
1379    "extra": null
1380  },
1381  "42": {
1382    "keyword": "増えて広がる",
1383    "judgment": "益:利有攸往。利涉大川。",
1384    "meaning": "上が風、下が雷の卦で、風と雷が互いに勢いを強め合う姿をあらわします。上にあるものが減らして下に与え、全体が豊かになる、恵みと増加の時期です。積極的に進むことに利があり、大きな川を渡るような大事業にも挑めます。良いことを見たら取り入れ、欠点はすぐ改める姿勢が、さらなる成長を呼びます。",
1385    "advice": "追い風の時です。人のためにもなる大きな事に、思い切って取り組みましょう。",
1386    "lines": [
1387      {
1388        "text": "初九:利用為大作,元吉,无咎。",
1389        "meaning": "大きな仕事を手がけるのに良い時で、大いに吉です。立場が低くても遠慮はいりませんが、結果を出すことが大切です。"
1390      },
1391      {
1392        "text": "六二:或益之,十朋之龜弗克違。永貞吉。王用享于帝,吉。",
1393        "meaning": "断りきれないほどの恵みを思いがけず受けます。変わらず正しさを保てば吉で、感謝の心を忘れなければ、さらに吉です。"
1394      },
1395      {
1396        "text": "六三:益之,用凶事无咎。有孚,中行。告公用圭。",
1397        "meaning": "苦しい出来事を通して力をつける時で、咎めはありません。真心をもって中道を歩み、目上の人に誠実に報告しましょう。"
1398      },
1399      {
1400        "text": "六四:中行告公,從,利用為依遷國。",
1401        "meaning": "かたよらずに行動すれば、意見が上の人に聞き入れられます。拠りどころを移すような大きな事にも利があります。"
1402      },
1403      {
1404        "text": "九五:有孚惠心,勿問,元吉。有孚惠我德。",
1405        "meaning": "真心から人に恵みを与えれば、占うまでもなく大いに吉です。人々もまた、その徳を心からありがたく受け止めます。"
1406      },
1407      {
1408        "text": "上九:莫益之,或擊之,立心勿恆,凶。",
1409        "meaning": "自分の得ばかり求めると、誰からも助けられず、攻撃されることさえあります。心がぶれて一定しないと凶です。"
1410      }
1411    ],
1412    "extra": null
1413  },
1414  "43": {
1415    "keyword": "思い切って決する",
1416    "judgment": "夬:揚于王庭,孚號有厲,告自邑。不利即戎,利有攸往。",
1417    "meaning": "上が沢、下が天の卦で、天の上まで水がたまり、今にも堤が決壊しそうな姿をあらわします。たまったものを決着させる、決断の時期です。不正を取り除くなら、公の場で誠意をもって訴え、危うさも覚悟し、まず足もとを固めることが大切です。力ずくで争うのは不利ですが、筋を通して進むなら利があります。",
1418    "advice": "決断の時です。力ずくを避け、筋を通して堂々と進めましょう。",
1419    "lines": [
1420      {
1421        "text": "初九:壯于前趾,往不勝,為咎。",
1422        "meaning": "足先にばかり力が入り、勢いだけで飛び出しています。勝ち目がないまま進めば失敗し、咎めを受けます。"
1423      },
1424      {
1425        "text": "九二:惕號,莫夜有戎,勿恤。",
1426        "meaning": "用心して警戒の声を上げておけば、夜に敵が来るような不意の出来事があっても、心配はいりません。"
1427      },
1428      {
1429        "text": "九三:壯于頄,有凶。君子夬夬,獨行遇雨、若濡,有慍无咎。",
1430        "meaning": "決意を顔に出せば凶です。思いを決めて一人で進み、雨に濡れて誤解されても、志を曲げなければ咎めはありません。"
1431      },
1432      {
1433        "text": "九四:臀无膚,其行次且。牽羊悔亡。聞言不信。",
1434        "meaning": "座っても落ち着かず、進むこともためらわれる状態です。人に従えば後悔は消えますが、忠告を聞いても信じきれないようです。"
1435      },
1436      {
1437        "text": "九五:莧陸夬夬,中行无咎。",
1438        "meaning": "根強い雑草を断つように、きっぱりと決着をつけます。ただし行き過ぎず中道を守ることで、咎めはありません。"
1439      },
1440      {
1441        "text": "上六:无號,終有凶。",
1442        "meaning": "助けを呼んでも誰も応えてくれません。最後には凶となるので、引き際を見誤らないよう気をつけましょう。"
1443      }
1444    ],
1445    "extra": null
1446  },
1447  "44": {
1448    "keyword": "思わぬめぐり会い",
1449    "judgment": "姤:女壯,勿用取女。",
1450    "meaning": "上が天、下が風の卦で、天の下を風が吹きわたり、あらゆるものに出会う姿をあらわします。思いがけない出会いや出来事が訪れる時期です。ただ、陰の力が一つ下から入りこみ、勢いを増しつつあるため、強すぎる相手との安易な結びつきには注意が必要です。出会いは大切にしつつ、主導権を見失わないようにしましょう。",
1451    "advice": "突然の縁は慎重に見きわめ、軽々しく深入りしないようにしましょう。",
1452    "lines": [
1453      {
1454        "text": "初六:繫于金柅,貞吉。有攸往,見凶,羸豕孚蹢躅。",
1455        "meaning": "金属の歯止めにしっかりつなぐように抑えれば吉です。勝手に進めば凶で、やせた豚が暴れ出すような事態を招きます。"
1456      },
1457      {
1458        "text": "九二:包有魚,无咎,不利賓。",
1459        "meaning": "包みの中に魚を確保しているように、問題を自分の手元でおさえていれば咎めはありません。外へ広げるのは不利です。"
1460      },
1461      {
1462        "text": "九三:臀无膚,其行次且,厲,无大咎。",
1463        "meaning": "座っても落ち着かず、行くにも迷っている状態です。危うさはありますが、大きな咎めには至りません。"
1464      },
1465      {
1466        "text": "九四:包无魚,起凶。",
1467        "meaning": "包みの中に魚がないように、頼りにしていたものが手元にありません。準備不足のまま動き出すと凶です。"
1468      },
1469      {
1470        "text": "九五:以杞包瓜,含章,有隕自天。",
1471        "meaning": "大きな木の葉で瓜を包むように、美点を内に秘めて時を待ちます。やがて天から恵みが降ってくるように訪れます。"
1472      },
1473      {
1474        "text": "上九:姤其角,吝,无咎。",
1475        "meaning": "角の先のような高い所で、人との出会いが少なく孤立しがちです。少し恥ずかしい思いはしますが、咎めはありません。"
1476      }
1477    ],
1478    "extra": null
1479  },
1480  "45": {
1481    "keyword": "人が集まる",
1482    "judgment": "萃:亨,王假有廟。利見大人。亨,利貞,用大牲吉。利有攸往。",
1483    "meaning": "上が沢、下が地の卦で、地の上に水が集まって沢となる姿をあらわします。人や物、気持ちが一か所に集まり、物事がよく通じる時期です。王が祖先の廟に人々を集めて祭るように、中心となる存在や目的があると結束が強まります。正しさを守り、ふさわしい準備を整えて進めば吉です。",
1484    "advice": "人の集まりを大切にし、誠意ある中心を持って皆をまとめましょう。",
1485    "lines": [
1486      {
1487        "text": "初六:有孚不終,乃亂乃萃,若號一握為笑,勿恤,往无咎。",
1488        "meaning": "真心が続かず心が乱れますが、声を上げて呼べば手を取り合い笑顔になれます。心配はいらず、進んで咎めはありません。"
1489      },
1490      {
1491        "text": "六二:引吉,无咎,孚乃利用禴。",
1492        "meaning": "人に引き立てられて吉で、咎めはありません。真心があれば、質素なお供えでも思いは十分に通じます。"
1493      },
1494      {
1495        "text": "六三:萃如嗟如,无攸利,往无咎,小吝。",
1496        "meaning": "集まりに加わりたくても仲間がなく嘆く時です。思い切って出向けば咎めはなく、少し恥ずかしい程度で済みます。"
1497      },
1498      {
1499        "text": "九四:大吉无咎。",
1500        "meaning": "人を集める力があり、大吉で咎めもありません。ただしその力にふさわしく、自分を正しく保つことが条件です。"
1501      },
1502      {
1503        "text": "九五:萃有位,无咎。匪孚,元、永貞悔亡。",
1504        "meaning": "ふさわしい地位にあって人を集め、咎めはありません。まだ信じられていなくても、正しさを長く守れば後悔は消えます。"
1505      },
1506      {
1507        "text": "上六:齎咨涕洟,无咎。",
1508        "meaning": "誰も集まってこず、嘆いて涙を流す時です。けれども心から反省し悲しむことができれば、咎めはありません。"
1509      }
1510    ],
1511    "extra": null
1512  },
1513  "46": {
1514    "keyword": "着実に昇る",
1515    "judgment": "升:元亨。用見大人,勿恤。南征吉。",
1516    "meaning": "上が地、下が風(木)の卦で、地中の木の芽が少しずつ伸びて地上へ育っていく姿をあらわします。一歩ずつ確実に上昇していく、大いに通じる時期です。立派な人に会って力を借りれば心配はなく、明るい方へ向かって進めば吉です。急がず、木が育つように積み重ねることが成功の鍵です。",
1517    "advice": "焦らず一段ずつ積み上げれば、目上の引き立ても得て着実に伸びます。",
1518    "lines": [
1519      {
1520        "text": "初六:允升,大吉。",
1521        "meaning": "周りから信頼され、認められて昇っていきます。大吉です。素直で誠実な心を持ち続けることが大切です。"
1522      },
1523      {
1524        "text": "九二:孚乃利用禴,无咎。",
1525        "meaning": "真心があれば、質素なお供えでも思いは届き、咎めはありません。飾らず誠実に向き合いましょう。"
1526      },
1527      {
1528        "text": "九三:升虛邑。",
1529        "meaning": "人のいない町に入るように、さえぎるものがなく、すんなりと昇っていけます。順調に進む時です。"
1530      },
1531      {
1532        "text": "六四:王用亨于岐山,吉,无咎。",
1533        "meaning": "王が岐山で神を祭るように、つつしみ深く誠実に務めれば吉で、咎めはありません。礼を尽くしましょう。"
1534      },
1535      {
1536        "text": "六五:貞吉,升階。",
1537        "meaning": "正しさを守れば吉で、階段を一段ずつ上るように着実に昇り、志を果たすことができます。"
1538      },
1539      {
1540        "text": "上六:冥升,利于不息之貞。",
1541        "meaning": "先が見えないまま昇り続けている状態です。欲で突き進むのではなく、休まず正しさを守ることに向ければ利があります。"
1542      }
1543    ],
1544    "extra": null
1545  },
1546  "47": {
1547    "keyword": "行き詰まりの苦境",
1548    "judgment": "困:亨。貞大人吉,无咎。有言不信。",
1549    "meaning": "上が沢、下が水の卦で、沢の水が下へ抜け落ちて干上がってしまった姿をあらわします。力や資源が尽き、思うようにならない困窮の時期です。それでも、苦しさの中で正しさを守る器の大きな人は、かえって道が通じ吉となります。この時期は言葉を尽くしても信じてもらいにくいので、口より行動で示しましょう。",
1550    "advice": "弁解より行動で示し、苦しい時こそ志を曲げずに耐え抜きましょう。",
1551    "lines": [
1552      {
1553        "text": "初六:臀困于株木,入于幽谷,三歲不覿。",
1554        "meaning": "切り株に座りこんだまま暗い谷に入りこむように、身動きがとれず、長いあいだ光が見えない苦しい状態です。"
1555      },
1556      {
1557        "text": "九二:困于酒食,朱紱方來。利用享祀。征凶无咎。",
1558        "meaning": "満たされない思いに苦しみますが、やがて引き立てる人が現れます。誠実に祈る心で待つのが良く、自分から動くと凶です。"
1559      },
1560      {
1561        "text": "六三:困于石,據于蒺蔾,入于其宮,不見其妻,凶。",
1562        "meaning": "石につまずき、とげのある草にすがり、家に帰っても妻がいないという八方ふさがりの状態です。凶なので無理は禁物です。"
1563      },
1564      {
1565        "text": "九四:來徐徐,困于金車,吝,有終。",
1566        "meaning": "助けがゆっくりとしか来ず、立派な車に阻まれて恥ずかしい思いをします。それでも最後には良い結果となります。"
1567      },
1568      {
1569        "text": "九五:劓刖,困于赤紱,乃徐有說,利用祭祀。",
1570        "meaning": "上からも下からも痛めつけられる苦境ですが、少しずつ喜びが訪れます。祈るような誠実さで向き合うと利があります。"
1571      },
1572      {
1573        "text": "上六:困于葛藟,于臲卼,曰動悔有悔,征吉。",
1574        "meaning": "つる草にからまり不安定な場所にいます。動けば後悔すると思いこまず、反省したうえで踏み出せば吉となります。"
1575      }
1576    ],
1577    "extra": null
1578  },
1579  "48": {
1580    "keyword": "尽きない井戸",
1581    "judgment": "井:改邑不改井,无喪无得。往來井井。汔至,亦未繘井,羸其瓶,凶。",
1582    "meaning": "上が水、下が風(木)の卦で、木のつるべを水の中に入れて汲み上げる、井戸の姿をあらわします。町が移り変わっても井戸は変わらず、汲んでも減らず、放っておいても増えません。変わらない恵みを人々に与え続ける時期です。ただし、汲み上げる途中でつるべを壊せば凶となるので、最後まで丁寧に仕上げることが大切です。",
1583    "advice": "自分を磨いて人の役に立ち、何事も最後まで手を抜かずに仕上げましょう。",
1584    "lines": [
1585      {
1586        "text": "初六:井泥不食。舊井无禽。",
1587        "meaning": "泥がたまった古井戸の水は誰も飲まず、鳥さえ寄りつきません。自分を磨き直す必要がある時です。"
1588      },
1589      {
1590        "text": "九二:井谷射鮒,甕敝漏。",
1591        "meaning": "井戸の水が小魚に注ぐ程度しか出ず、汲む器も壊れて漏れています。力が生かされない状態で、整えが必要です。"
1592      },
1593      {
1594        "text": "九三:井渫不食,為我心惻。可用汲,王明,並受其福。",
1595        "meaning": "きれいにさらった井戸なのに飲まれず、心が痛みます。見る目のある人が用いれば、皆がその恵みを受けられます。"
1596      },
1597      {
1598        "text": "六四:井甃,无咎。",
1599        "meaning": "井戸の内側を石で補修している時です。今は自分を整える準備期間で、そうしておけば咎めはありません。"
1600      },
1601      {
1602        "text": "九五:井洌寒泉,食。",
1603        "meaning": "冷たく澄んだ泉の水が湧き、人々に飲まれて喜ばれます。持てる力がよく生かされる、良い時です。"
1604      },
1605      {
1606        "text": "上六:井收勿幕,有孚元吉。",
1607        "meaning": "汲み上げた井戸にふたをせず、誰にでも開いておきます。真心をもって分け与え続ければ、大いに吉です。"
1608      }
1609    ],
1610    "extra": null
1611  },
1612  "49": {
1613    "keyword": "古きを改める時",
1614    "judgment": "革:巳日乃孚。元亨,利貞,悔亡。",
1615    "meaning": "上卦が沢、下卦が火で、水と火がせめぎ合い、やがて一方が他方を変えてしまう姿をあらわします。古いやり方を改める時が来ていますが、機が熟し、周りの信頼を得てから行う改革だからこそ大きく通じ、後悔も消えていきます。動機が正しいかどうかが成功の鍵になります。",
1616    "advice": "変えるべきことは、準備と信頼を整えたうえで思い切って改めましょう。",
1617    "lines": [
1618      {
1619        "text": "初九:鞏用黃牛之革。",
1620        "meaning": "まだ変える時ではありません。黄牛の革で固く縛るように、今は軽々しく動かず、足元を固めて備えておくとよいでしょう。"
1621      },
1622      {
1623        "text": "六二:巳日乃革之,征吉,无咎。",
1624        "meaning": "機が熟した日に改めれば、進んで吉で、とがめもありません。準備を重ねたうえでの変化は周りにも受け入れられます。"
1625      },
1626      {
1627        "text": "九三:征凶。貞厲。革言三就有孚。",
1628        "meaning": "急いで進めば凶、正しくても危うい時です。改革の話を三度ほど練り直して意見がまとまれば、信頼を得られます。"
1629      },
1630      {
1631        "text": "九四:悔亡。有孚改命吉。",
1632        "meaning": "後悔は消えます。まごころをもって古い決まりを改めれば吉です。今こそ変化を実行に移してよい時です。"
1633      },
1634      {
1635        "text": "九五:大人虎變,未占有孚。",
1636        "meaning": "優れた人が虎の模様のように鮮やかに変わります。占うまでもなく、周りの人はその変化を信じてついてきます。"
1637      },
1638      {
1639        "text": "上六:君子豹變,小人革面,征凶,居貞吉。",
1640        "meaning": "君子は豹の模様のようにはっきり変わり、小人も表向きは従います。これ以上進めば凶、今の形を守るのが吉です。"
1641      }
1642    ],
1643    "extra": null
1644  },
1645  "50": {
1646    "keyword": "新しいものを育てる",
1647    "judgment": "鼎:元吉,亨。",
1648    "meaning": "下卦の風(木)が上卦の火に薪をくべ、鼎で食べ物を煮る姿をあらわします。鼎は祭りや宴に使われる大切な器で、古いものを改めたあとに新しい秩序を整え、人を養う働きを象徴します。とても良い卦で、協力し合い、得た成果を周りと分かち合うことで、物事はさらに大きく実ります。",
1649    "advice": "仲間と力を合わせ、得たものを周りと分かち合いながら新しい形を築きましょう。",
1650    "lines": [
1651      {
1652        "text": "初六:鼎顛趾,利出否。得妾以其子,无咎。",
1653        "meaning": "鼎をひっくり返して古いかすを出すように、悪いものを捨てる好機です。思わぬ形で良い縁や助けを得られ、とがめはありません。"
1654      },
1655      {
1656        "text": "九二:鼎有實,我仇有疾,不我能即,吉。",
1657        "meaning": "鼎の中身が充実しています。ねたむ相手がいても近づけないので、自分の中身を大切に守っていれば吉です。"
1658      },
1659      {
1660        "text": "九三:鼎耳革,其行塞,雉膏不食,方雨,虧悔,終吉。",
1661        "meaning": "鼎の耳が外れて運べず、ごちそうも食べてもらえません。もどかしい時ですが、雨が降るように和らいで最後は吉です。"
1662      },
1663      {
1664        "text": "九四:鼎折足,覆公餗,其形渥,凶。",
1665        "meaning": "鼎の足が折れて中身をこぼしてしまいます。力に余る役目を引き受けると失敗し、凶となります。身の丈を見極めましょう。"
1666      },
1667      {
1668        "text": "六五:鼎黃耳金鉉,利貞。",
1669        "meaning": "鼎に黄金の耳と取っ手がそなわった、すぐれた姿です。柔らかな心で人の助けを受け入れ、正しさを守るとã
1669‚ˆã„でしょう。"
1670      },
1671      {
1672        "text": "上九:鼎玉鉉,大吉,无不利。",
1673        "meaning": "鼎に玉の取っ手がそなわった最上の姿です。剛さと柔らかさがほどよく調和し、大吉で、うまくいかないことはありません。"
1674      }
1675    ],
1676    "extra": null
1677  },
1678  "51": {
1679    "keyword": "驚きのあとの笑い",
1680    "judgment": "震:亨。震來虩虩,笑言啞啞,震驚百里,不喪匕鬯。",
1681    "meaning": "雷が二つ重なり、大きな雷鳴がとどろく姿をあらわします。突然の出来事に驚き恐れても、慎みをもって落ち着けば、やがて笑って話せる日が来ます。祭りを司る人が雷にも匙と酒を落とさないように、動揺の中でも大切な役目を守ることで、物事は通じていきます。",
1682    "advice": "驚く出来事があっても慌てず、大切なものを手放さずに落ち着いて対処しましょう。",
1683    "lines": [
1684      {
1685        "text": "初九:「震來虩虩」,後「笑言啞啞」,吉。",
1686        "meaning": "雷に震え上がっても、のちには笑って話せるようになります。最初にしっかり恐れて身を慎むからこそ吉となります。"
1687      },
1688      {
1689        "text": "六二:震來厲,億喪貝,躋于九陵,勿逐,七日得。",
1690        "meaning": "雷が激しく危うい時で、財を失って高い丘へ逃れることになります。追いかけなくても、七日ほどで取り戻せます。"
1691      },
1692      {
1693        "text": "六三:震蘇蘇,震行无眚。",
1694        "meaning": "雷に驚いて気持ちがぼんやりします。それでも気を引き締めて行動すれば、わざわいを避けることができます。"
1695      },
1696      {
1697        "text": "九四:震遂泥。",
1698        "meaning": "雷が泥にはまって響かないように、勢いが空回りしやすい時です。無理に動かず、力をためておくとよいでしょう。"
1699      },
1700      {
1701        "text": "六五:震往來厲,意无喪有事。",
1702        "meaning": "雷が行き来する危うい状況ですが、大きく失うことはありません。逃げずに、果たすべき務めをしっかり果たしましょう。"
1703      },
1704      {
1705        "text": "上六:震索索,視矍矍,征凶。震不于其躬、于其鄰、无咎。婚媾有言。",
1706        "meaning": "おびえて落ち着かず、進めば凶です。隣の災いを見て備えればとがめはありませんが、身内から苦情が出ることもあります。"
1707      }
1708    ],
1709    "extra": null
1710  },
1711  "52": {
1712    "keyword": "止まるべき時に止まる",
1713    "judgment": "艮其背,不獲其身,行其庭,不見其人,无咎。",
1714    "meaning": "山が二つ重なり、どっしりと動かない姿をあらわします。止まるべき時には止まり、進むべき時には進むことの大切さを説く卦です。欲に動かされない背中のように心を静め、目先のことにとらわれなければ、とがめはありません。今は無理に動くより、立ち止まって自分を見つめ直す時です。",
1715    "advice": "焦って動かず、いったん立ち止まって心を静めることが道を開きます。",
1716    "lines": [
1717      {
1718        "text": "初六:艮其趾,无咎。利永貞。",
1719        "meaning": "足の指のうちに止まるように、動き出す前に止まれば、とがめはありません。正しさを長く守り続けるとよいでしょう。"
1720      },
1721      {
1722        "text": "六二:艮其腓,不拯其隨,其心不快。",
1723        "meaning": "ふくらはぎを止めても、上の人の動きにつられて止めきれません。自分の思いが通らず、心に不満が残る時です。"
1724      },
1725      {
1726        "text": "九三:艮其限,列其夤,厲薰心。",
1727        "meaning": "腰のところで無理に止めて、背の肉が裂けるような状態です。かたくなになりすぎると危うく、心が焦がれてしまいます。"
1728      },
1729      {
1730        "text": "六四:艮其身,无咎。",
1731        "meaning": "体全体を止めて、自分の身をつつしみます。大きなことはできなくても、無理をしなければとがめはありません。"
1732      },
1733      {
1734        "text": "六五:艮其輔,言有序,悔亡。",
1735        "meaning": "あごを止めるように言葉をつつしみ、順序立てて話します。軽はずみな発言を控えれば、後悔は消えていきます。"
1736      },
1737      {
1738        "text": "上九:敦艮,吉。",
1739        "meaning": "心をこめて手厚く止まる、止まり方の極みです。最後まで落ち着きを保てるので、吉となります。"
1740      }
1741    ],
1742    "extra": null
1743  },
1744  "53": {
1745    "keyword": "一歩ずつ進む",
1746    "judgment": "漸:女歸吉。利貞。",
1747    "meaning": "下卦の山の上に上卦の木(風)が生え、ゆっくりと確実に育っていく姿をあらわします。女性が正しい手順を踏んで嫁いでいくように、順序を守って少しずつ進むことで吉となります。急がず段階を追う姿勢が大切で、正しさを守れば物事は着実に実を結びます。",
1748    "advice": "近道を求めず、順を追って一歩ずつ進めることで確かな成果を得られます。",
1749    "lines": [
1750      {
1751        "text": "初六:鴻漸于干。小子厲有言,无咎。",
1752        "meaning": "雁が水辺に降りたばかりの、心細い始まりです。若い人には危うく小言も言われますが、とがめはありません。"
1753      },
1754      {
1755        "text": "六二:鴻漸于磐,飲食衎衎,吉。",
1756        "meaning": "雁が大きな岩の上に落ち着き、楽しく飲み食いしています。安心できる居場所を得て、吉となります。"
1757      },
1758      {
1759        "text": "九三:鴻漸于陸。夫征不復,婦孕不育,凶。利禦寇。",
1760        "meaning": "雁が乾いた陸地に来て居場所を見失います。夫は戻らず妻の子も育たない凶の時ですが、守りを固めるにはよい時です。"
1761      },
1762      {
1763        "text": "六四:鴻漸于木,或得其桷,无咎。",
1764        "meaning": "雁が木にとまるのは不安定ですが、平らな枝を見つければ落ち着けます。うまく居場所を得れば、とがめはありません。"
1765      },
1766      {
1767        "text": "九五:鴻漸于陵,婦三歲不孕,終莫之勝,吉。",
1768        "meaning": "雁が丘の上に至ります。妻が三年身ごもらないような邪魔が入っても、最後には正しい方が勝ち、吉となります。"
1769      },
1770      {
1771        "text": "上九:鴻漸于陸,其羽可用為儀,吉。",
1772        "meaning": "雁が高い陸地へと進み、その羽は儀式の飾りに使えるほど美しいものです。人の手本となれる吉の時です。"
1773      }
1774    ],
1775    "extra": null
1776  },
1777  "54": {
1778    "keyword": "順序を欠いた縁",
1779    "judgment": "歸妹:征凶,无攸利。",
1780    "meaning": "上卦の雷は年長の男性、下卦の沢は若い女性をあらわし、若い娘が自分から嫁いでいく姿です。正しい手順を踏まずに感情で進むと、うまくいきにくいことを示しています。卦辞は進めば凶、良いところなしと告げますが、目先の喜びに流されず、長い目で関係を見ることが大切です。",
1781    "advice": "気持ちのままに急がず、立場と順序をわきまえて長い目で物事を見ましょう。",
1782    "lines": [
1783      {
1784        "text": "初九:歸妹以娣。跛能履,征吉。",
1785        "meaning": "正妻ではなく脇の立場で嫁ぐような、控えめな立場です。片足が不自由でも歩けるように、無理せず進めば吉です。"
1786      },
1787      {
1788        "text": "九二:眇能視,利幽人之貞。",
1789        "meaning": "片目でも見えるように、十分ではなくても役目は果たせます。目立たず静かに正しさを守るとよいでしょう。"
1790      },
1791      {
1792        "text": "六三:歸妹以須,反歸以娣。",
1793        "meaning": "高望みをして嫁ぎ先が決まらず、かえって脇の立場で出直すことになります。身の程を知って謙虚になりましょう。"
1794      },
1795      {
1796        "text": "九四:歸妹愆期,遲歸有時。",
1797        "meaning": "嫁ぐ時期が遅れていますが、遅れるのにはそれなりの時があります。焦らずに待てば、良い縁はやって来ます。"
1798      },
1799      {
1800        "text": "六五:帝乙歸妹,其君之袂不如其娣之袂良。月幾望、吉。",
1801        "meaning": "王の娘が嫁ぐ時、自分の衣装を控えめにし、華やかさより徳を大切にします。満月の直前のような謙虚さが吉です。"
1802      },
1803      {
1804        "text": "上六:女承筐,无實,士刲羊,无血,无攸利。",
1805        "meaning": "女性の籠に中身がなく、男性が羊をさばいても血が出ません。形だけで中身のない関係で、良いことはありません。"
1806      }
1807    ],
1808    "extra": null
1809  },
1810  "55": {
1811    "keyword": "盛りの豊かさ",
1812    "judgment": "豐:亨,王假之。勿憂,宜日中。",
1813    "meaning": "上卦の雷と下卦の火が重なり、雷鳴と稲妻がともに起こるような盛大な姿をあらわします。勢いも実りも最高潮で、王者のように大きく振る舞ってよい時です。心配はいりませんが、真昼の太陽はやがて傾くもの。盛りのうちに明るさを保ち、足元を固めておくことが大切です。",
1814    "advice": "勢いのある今こそ堂々と動き、同時に盛りの後にも備えておきましょう。",
1815    "lines": [
1816      {
1817        "text": "初九:遇其配主,雖旬无咎,往有尚。",
1818        "meaning": "自分と力を合わせられる相手に出会います。対等な関係でもとがめはなく、進んで協力すれば喜ばれ、大切にされます。"
1819      },
1820      {
1821        "text": "六二:豐其蔀,日中見斗。往得疑疾,有孚,發若吉。",
1822        "meaning": "覆いに遮られ、真昼に北斗星が見えるほど暗い状況です。進めば疑われますが、まごころで相手を動かせば吉です。"
1823      },
1824      {
1825        "text": "九三:豐其沛,日中見沬,折其右肱,无咎。",
1826        "meaning": "真昼に小さな星が見えるほど暗く、右腕を折ったように力を出せません。それでも自分の落ち度ではなく、とがめはありません。"
1827      },
1828      {
1829        "text": "九四:豐其蔀,日中見斗,遇其夷主,吉。",
1830        "meaning": "暗さはまだ続いていますが、志を同じくする仲間に出会えます。力を合わせることで道が開け、吉となります。"
1831      },
1832      {
1833        "text": "六五:來章,有慶譽,吉。",
1834        "meaning": "優れた人材を招き入れることで、喜びと名誉がもたらされます。自分一人で抱えず、人の力を借りると吉です。"
1835      },
1836      {
1837        "text": "上六:豐其屋,蔀其家,闚其戶,闃其无人,三歲不覿,凶。",
1838        "meaning": "立派な家を建てても自分を覆い隠し、戸をのぞいても人がいません。三年も人と会わない孤立した状態で凶です。"
1839      }
1840    ],
1841    "extra": null
1842  },
1843  "56": {
1844    "keyword": "旅の身の慎み",
1845    "judgment": "旅:小亨。旅貞吉。",
1846    "meaning": "下卦の山の上で上卦の火が燃え移っていくように、一か所にとどまらず移ろう旅人の姿をあらわします。住み慣れた場所を離れた身なので大きなことは望めませんが、少しは通じます。旅先では謙虚で礼儀正しくし、正しさを守ることで吉となります。落ち着かない時期こそ身を慎むことが大切です。",
1847    "advice": "慣れない場所では控えめに振る舞い、謙虚さと礼儀を忘れないようにしましょう。",
1848    "lines": [
1849      {
1850        "text": "初六:旅瑣瑣斯,其所取災。",
1851        "meaning": "旅先でこせこせとつまらないことにこだわると、それが自分でわざわいを招くことになります。心を大きく持ちましょう。"
1852      },
1853      {
1854        "text": "六二:旅即次,懷其資,得童僕貞。",
1855        "meaning": "旅先で宿に落ち着き、旅費も手元にあり、忠実な召使いも得られます。安心して過ごせる恵まれた状態です。"
1856      },
1857      {
1858        "text": "九三:旅焚其次,喪其童僕貞,厲。",
1859        "meaning": "宿を焼いてしまい、召使いも失います。強気で高ぶった態度が原因で、正しいつもりでも危うい時です。"
1860      },
1861      {
1862        "text": "九四:旅于處,得其資斧,我心不快。",
1863        "meaning": "仮の住まいと旅費や身を守る道具は得ますが、心は晴れません。本来の居場所ではない落ち着かなさが残ります。"
1864      },
1865      {
1866        "text": "六五:射雉一矢亡,終以譽命。",
1867        "meaning": "雉を一本の矢で射止め、矢は失っても最後には誉れと地位を得ます。小さな犠牲で大きな成果を得られる時です。"
1868      },
1869      {
1870        "text": "上九:鳥焚其巢,旅人先笑後號咷。喪牛于易,凶。",
1871        "meaning": "鳥が自分の巣を焼くように、初めは笑っても後で泣き叫ぶことになります。油断して大切なものを失う凶です。"
1872      }
1873    ],
1874    "extra": null
1875  },
1876  "57": {
1877    "keyword": "柔らかく従い入る",
1878    "judgment": "巽:小亨。利有攸往。利見大人。",
1879    "meaning": "風が二つ重なり、どこへでもそっと入りこんでいく姿をあらわします。柔らかく従う姿勢が少しずつ通じる時で、進んでよく、優れた人に会うとよいとされます。自分の考えを押し通すより、信頼できる人の導きに素直に従うことで、物事が良い方へ流れます。ただし迷いすぎには注意です。",
1880    "advice": "目上の人や信頼できる人の意見に素直に耳を傾け、柔軟に動きましょう。",
1881    "lines": [
1882      {
1883        "text": "初六:進退。利武人之貞。",
1884        "meaning": "進むか退くか迷ってばかりで、決めきれない状態です。武人のようにきっぱり決める強さを持つとよいでしょう。"
1885      },
1886      {
1887        "text": "九二:巽在床下,用史巫、紛若吉、无咎。",
1888        "meaning": "床の下にまでへりくだるほどの低姿勢です。神に仕える人のようにまごころを尽くせば、吉でとがめはありません。"
1889      },
1890      {
1891        "text": "九三:頻巽,吝。",
1892        "meaning": "何度もへりくだってばかりで、本心がともなっていません。うわべだけの従順は、恥ずかしい結果を招きます。"
1893      },
1894      {
1895        "text": "六四:悔亡,田獲三品。",
1896        "meaning": "後悔は消えます。狩りで三種類の獲物を得るように、役目をよく果たして大きな成果に恵まれる時です。"
1897      },
1898      {
1899        "text": "九五:貞吉,悔亡,无不利,无初有終。先庚三日,後庚三日,吉。",
1900        "meaning": "正しくしていれば吉で後悔は消えます。始めは悪くても終わりは良く、物事を改める前後に心を配ると吉です。"
1901      },
1902      {
1903        "text": "上九:巽在床下,喪其資斧,貞凶。",
1904        "meaning": "床の下にまでへりくだりすぎて、旅費や身を守る道具まで失います。正しくても行き過ぎると凶になります。"
1905      }
1906    ],
1907    "extra": null
1908  },
1909  "58": {
1910    "keyword": "喜びを分かち合う",
1911    "judgment": "兌:亨。利貞。",
1912    "meaning": "沢が二つ重なり、水が互いに潤し合う姿をあらわします。人と喜び合い、楽しく語り合うことで物事が通じる時です。ただし、その喜びは正しさに基づいていることが大切で、こびへつらいや快楽に流されると道を外れます。素直な笑顔とまごころが、人を引き寄せ良い結果を生みます。",
1913    "advice": "明るく人と交わりつつ、うわべだけの楽しさに流されないよう心がけましょう。",
1914    "lines": [
1915      {
1916        "text": "初九:和兌,吉。",
1917        "meaning": "誰とも分けへだてなく、おだやかに和んで喜び合います。å
1917ã‚Šã®ãªã„素直な喜びなので吉で、疑われることもありません。"
1918      },
1919      {
1920        "text": "九二:孚兌,吉,悔亡。",
1921        "meaning": "まごころから喜び合うので吉で、後悔も消えます。誘惑があっても、誠実さを貫けば信頼を失いません。"
1922      },
1923      {
1924        "text": "六三:來兌,凶。",
1925        "meaning": "自分から喜びを求めて人にすり寄っていきます。こびへつらって目先の楽しみを追いかけると、凶となります。"
1926      },
1927      {
1928        "text": "九四:商兌未寧,介疾有喜。",
1929        "meaning": "どちらの喜びを選ぶか思い迷い、心が落ち着きません。悪い誘いをきっぱり断てば、喜びが訪れます。"
1930      },
1931      {
1932        "text": "九五:孚于剝,有厲。",
1933        "meaning": "自分を損なうような相手まで信じてしまう危うさがあります。甘い言葉にのせられないよう注意しましょう。"
1934      },
1935      {
1936        "text": "上六:引兌。",
1937        "meaning": "人を喜びへと引き込もうとします。快楽に引きずられやすい時なので、自分を見失わないよう気をつけましょう。"
1938      }
1939    ],
1940    "extra": null
1941  },
1942  "59": {
1943    "keyword": "散らして通わせる",
1944    "judgment": "渙:亨。王假有廟。利涉大川,利貞。",
1945    "meaning": "下卦の水の上を上卦の風が吹きわたり、滞りを散らしていく姿をあらわします。こり固まったものや心のわだかまりが解けていく時で、物事は通じます。王が祖先の廟に祈って人心をまとめたように、散らばった心を大きな志で一つにすれば、大きな川を渡るような困難も乗り越えられます。",
1946    "advice": "わだかまりを解き、私心を離れて大きな目的のもとに人をまとめましょう。",
1947    "lines": [
1948      {
1949        "text": "初六:用拯馬壯,吉。",
1950        "meaning": "物事が散り始めた早いうちに、たくましい馬の力を借りて立て直します。素早く手を打つことで吉となります。"
1951      },
1952      {
1953        "text": "九二:渙奔其机,悔亡。",
1954        "meaning": "散り乱れる中で、頼れる机に寄りかかるように拠り所へ急ぎます。身を落ち着ける場所を得て、後悔は消えます。"
1955      },
1956      {
1957        "text": "六三:渙其躬,无悔。",
1958        "meaning": "自分へのこだわりを散らし、私心を捨てて人のために動きます。そうすれば悔やむことはありません。"
1959      },
1960      {
1961        "text": "六四:渙其群,元吉。渙有丘,匪夷所思。",
1962        "meaning": "仲間うちの小さな派閥を散らすことで大吉となります。その後に丘のような大きなまとまりができ、思いもよらぬ成果です。"
1963      },
1964      {
1965        "text": "九五:渙汗其大號,渙王居,无咎。",
1966        "meaning": "汗が出て戻らないように、王が大号令を発し、蓄えを散じて人々を救います。とがめはありません。"
1967      },
1968      {
1969        "text": "上九:渙其血,去逖出,无咎。",
1970        "meaning": "血を流すような危険なことから身を遠ざけ、災いの元から離れて抜け出します。そうすればとがめはありません。"
1971      }
1972    ],
1973    "extra": null
1974  },
1975  "60": {
1976    "keyword": "ほどよい節度",
1977    "judgment": "節:亨。苦節,不可貞。",
1978    "meaning": "下卦の沢の上に上卦の水があり、沢が受け入れられる量に限りがあるように、ほどよく区切りをつける姿をあらわします。節度を守ることで物事は通じますが、厳しすぎる節制は長続きしません。竹の節のように、けじめをつけながらも無理のない範囲で続けることが大切です。",
1979    "advice": "決まりや予算にけじめをつけつつ、無理のない程よさを心がけましょう。",
1980    "lines": [
1981      {
1982        "text": "初九:不出戶庭,无咎。",
1983        "meaning": "家の中庭から出ずに控えます。まだ動く時ではないと見極めて慎んでいるので、とがめはありません。"
1984      },
1985      {
1986        "text": "九二:不出門庭,凶。",
1987        "meaning": "門の外の庭にも出ず、閉じこもったままです。動くべき時に機会を逃してしまうので、凶となります。"
1988      },
1989      {
1990        "text": "六三:不節若,則嗟若,无咎。",
1991        "meaning": "節度を守らなかったため、あとで嘆くことになります。自分が招いたことなので、誰をとがめることもできません。"
1992      },
1993      {
1994        "text": "六四:安節。亨。",
1995        "meaning": "無理をせず、自然体で節度を守れています。心安らかにけじめを保てるので、物事はすんなりと通じていきます。"
1996      },
1997      {
1998        "text": "九五:甘節,吉,往有尚。",
1999        "meaning": "節度を苦にせず、心地よく守れる理想的な状態で吉です。このまま進んでいけば、周りから尊ばれるでしょう。"
2000      },
2001      {
2002        "text": "上六:苦節,貞凶。悔亡。",
2003        "meaning": "苦しくなるほど厳しい節制です。かたくなに続ければ凶ですが、行き過ぎを改めれば後悔は消えていきます。"
2004      }
2005    ],
2006    "extra": null
2007  },
2008  "61": {
2009    "keyword": "まごころが通じる",
2010    "judgment": "中孚:豚魚,吉。利涉大川,利貞。",
2011    "meaning": "下卦の沢の上を上卦の風が渡り、水面を揺らすように、心の中のまことが相手に伝わる姿をあらわします。卦の真ん中が空いているのは、私心のない素直な心の象です。豚や魚にまでまごころが届けば吉で、大きな川を渡るような困難も乗り越えられます。誠実さを貫くことが何より大切です。",
2012    "advice": "駆け引きより誠実さを大切にし、まごころをもって人と向き合いましょう。",
2013    "lines": [
2014      {
2015        "text": "初九:虞吉,有它不燕。",
2016        "meaning": "信じられる相手をよく見極めて心を定めれば吉です。ほかに心を移すと、安らぎが得られなくなります。"
2017      },
2018      {
2019        "text": "九二:鳴鶴在陰,其子和之。我有好爵,吾與爾靡之。",
2020        "meaning": "木陰で親鶴が鳴くと子が応えるように、まごころは自然と通じ合います。良い酒を分け合うように喜びを共にできます。"
2021      },
2022      {
2023        "text": "六三:得敵,或鼓或罷,或泣或歌。",
2024        "meaning": "相手を得て、太鼓を打ったりやめたり、泣いたり歌ったりと気持ちが揺れ動きます。他人に振り回されやすい時です。"
2025      },
2026      {
2027        "text": "六四:月幾望,馬匹亡,无咎。",
2028        "meaning": "満月の直前のように慎み、連れの馬から離れても、とがめはありません。私情を離れて上に誠を尽くしましょう。"
2029      },
2030      {
2031        "text": "九五:有孚攣如,无咎。",
2032        "meaning": "まごころによって人々と固く結ばれ、とがめはありません。上に立つ者として信頼が厚く、誠実さで皆をつなぐ時です。"
2033      },
2034      {
2035        "text": "上九:翰音登于天,貞凶。",
2036        "meaning": "鶏が天まで飛ぼうとするように、実力以上に声だけが高く上がります。続ければ凶なので、背伸びを控えましょう。"
2037      }
2038    ],
2039    "extra": null
2040  },
2041  "62": {
2042    "keyword": "小さく控えめに",
2043    "judgment": "小過:亨。利貞。可小事,不可大事。飛鳥遺之音,不宜上,宜下,大吉。",
2044    "meaning": "下卦の山の上で上卦の雷が鳴り、少し度を越した状態をあらわします。小さなことなら少し行き過ぎても通じますが、大きなことには向きません。飛ぶ鳥が鳴き声を残して去るように、高く上がろうとせず低く身を保つことで大吉となります。今は謙虚に、身近なことを丁寧にこなす時です。",
2045    "advice": "大きな勝負は避け、控えめな姿勢で身近なことを丁寧に進めましょう。",
2046    "lines": [
2047      {
2048        "text": "初六:飛鳥以凶。",
2049        "meaning": "飛ぶ鳥が早く高く飛び上がろうとして凶となります。まだ力がないうちに背伸びをすると、失敗を招きます。"
2050      },
2051      {
2052        "text": "六二:過其祖,遇其妣。不及其君,遇其臣。无咎。",
2053        "meaning": "祖父を越えて祖母に会い、君主には及ばず家臣に会います。分を守って控えめに振る舞えば、とがめはありません。"
2054      },
2055      {
2056        "text": "九三:弗過、防之,從或戕之,凶。",
2057        "meaning": "行き過ぎないよう用心して防がなã
2057„と、思わぬところから害を受けて凶です。油断せず守りを固めましょう。"
2058      },
2059      {
2060        "text": "九四:无咎。弗過、遇之,往厲必戒。勿用永貞。",
2061        "meaning": "行き過ぎずに相手と出会え、とがめはありません。進めば危ういので戒め、一つのやり方に固執しすぎないようにしましょう。"
2062      },
2063      {
2064        "text": "六五:密雲不雨,自我西郊。公弋取彼在穴。",
2065        "meaning": "厚い雲があっても雨が降らず、恵みが行きわたりません。穴にいる獲物を射るように、隠れた人材を求めるとよいでしょう。"
2066      },
2067      {
2068        "text": "上六:弗遇、過之,飛鳥離之,凶,是謂災眚。",
2069        "meaning": "出会うべきものに出会わず、度を越してしまいます。飛ぶ鳥が網にかかるように凶で、これを災いといいます。"
2070      }
2071    ],
2072    "extra": null
2073  },
2074  "63": {
2075    "keyword": "完成と守り",
2076    "judgment": "既濟:亨。小利貞。初吉終亂。",
2077    "meaning": "上卦の水と下卦の火がちょうどよく働き合い、六つの爻がすべて正しい位置にある、整った完成の姿をあらわします。物事はひとまず成し遂げられますが、通じるのは小さなことで、初めは吉でも終わりは乱れやすいとされます。完成した時こそ油断せず、今の状態を守る心がけが大切です。",
2078    "advice": "達成に満足せず、気を引き締めて今ある成果を丁寧に守りましょう。",
2079    "lines": [
2080      {
2081        "text": "初九:曳其輪,濡其尾,无咎。",
2082        "meaning": "車輪を引き止め、狐が尾を濡らすように、急ぎすぎを自ら抑えます。慎重に進むので、とがめはありません。"
2083      },
2084      {
2085        "text": "六二:婦喪其茀,勿逐,七日得。",
2086        "meaning": "婦人が車の覆いを失いますが、追いかけなくても七日ほどで戻ってきます。焦らずに待つのがよいでしょう。"
2087      },
2088      {
2089        "text": "九三:高宗伐鬼方,三年克之,小人勿用。",
2090        "meaning": "高宗が遠方の国を討ち、三年かけてようやく勝ちます。大事業は苦労が大きく、器の小さい人を用いてはいけません。"
2091      },
2092      {
2093        "text": "六四:繻有衣袽,終日戒。",
2094        "meaning": "舟の水漏れに備えてぼろ布を用意し、一日中警戒します。うまくいっている時ほど、万一に備えておきましょう。"
2095      },
2096      {
2097        "text": "九五:東鄰殺牛,不如西鄰之禴祭實受其福。",
2098        "meaning": "東の隣人が牛を捧げる盛大な祭りより、西の隣人の質素な祭りのほうが福を受けます。形より真心が大切です。"
2099      },
2100      {
2101        "text": "上六:濡其首,厲。",
2102        "meaning": "川を渡りきったところで頭まで水につかる、危うい状態です。最後の最後に油断すると、危険を招きます。"
2103      }
2104    ],
2105    "extra": null
2106  },
2107  "64": {
2108    "keyword": "未完成から始まる",
2109    "judgment": "未濟:亨。小狐汔濟,濡其尾,无攸利。",
2110    "meaning": "上卦の火は上へ、下卦の水は下へと向かい、互いに交わらない、まだ整っていない姿をあらわします。六十四卦の最後に置かれ、終わりではなく次の始まりを示します。物事は通じますが、子狐が川を渡りきる手前で尾を濡らすように、最後に気を抜くと失敗します。慎重に準備を重ねれば道は開けます。",
2111    "advice": "完成はまだ先と心得て、焦らず最後まで慎重に準備を進めましょう。",
2112    "lines": [
2113      {
2114        "text": "初六:濡其尾,吝。",
2115        "meaning": "子狐が尾を濡らしてしまうように、力が足りないまま進んで失敗します。恥ずかしい思いをしやすい時です。"
2116      },
2117      {
2118        "text": "九二:曳其輪,貞吉。",
2119        "meaning": "車輪を引き止めて、勢いに任せて進むのを控えます。じっくり時機を待ち、正しさを守っていれば吉となります。"
2120      },
2121      {
2122        "text": "六三:未濟,征凶。利涉大川。",
2123        "meaning": "まだ整わないうちに無理に進めば凶です。ただ、大きな川を渡るような覚悟で人の助けを借りれば道は開けます。"
2124      },
2125      {
2126        "text": "九四:貞吉,悔亡,震用伐鬼方,三年,有賞于大國。",
2127        "meaning": "正しさを守れば吉で後悔は消えます。奮い立って遠方を討ち、三年かけて大国から恩賞を得るような成果があります。"
2128      },
2129      {
2130        "text": "六五:貞吉,无悔。君子之光,有孚、吉。",
2131        "meaning": "正しさを守れば吉で、悔いもありません。立派な人の徳が輝き、まごころが周りに通じて吉となります。"
2132      },
2133      {
2134        "text": "上九:有孚于飲酒,无咎。濡其首,有孚失是。",
2135        "meaning": "信じて落ち着き、酒を楽しんでもとがめはありません。しかし度を越して頭まで濡らすと、信頼を失ってしまいます。"
2136      }
2137    ],
2138    "extra": null
2139  }
2140};

Line numbers count LF bytes from the start of the resource, as the search results do. Vendor segments are library code the classifier recognised; they are stored but not indexed. Bytes are shown as Latin1 characters, one per byte.